犬と旅行の持ち物チェックリスト|宿泊・車・電車で必要なもの

愛犬との旅行で持っていくものは、泊まるかどうかや、車で行くか電車で行くかで変わります。宿に着いてから「持ってくればよかった」とならないように、出発前に確かめておきましょう。

この記事では、どの旅行でも持っていきたいものと、宿に泊まるとき、移動の方法ごと、季節ごとに追加したいものを、チェックリストにまとめました。表の「□」は、荷物に入れたら印をつけるのに使ってください。

宿の決まりは、2026年10月時点で宿泊予約サイトの宿のページに書かれていた内容です。交通機関の決まりは、2026年10月時点の各社の公式案内をもとにしています。どちらも変わることがあるので、出発前に宿や各社の案内で確かめてください。

まず確認:どの旅行でも持っていきたいもの

ハードタイプのキャリーケース

日帰りでも泊まりでも、車でも電車でも、まず次のものをそろえましょう。

持ち物なぜ必要か
□ クレート・キャリーケース移動中に愛犬が安全に過ごすためです。館内はケージに入れるか抱っこで移動する、と決めている宿もあります
□ リード・首輪・ハーネス(予備もあると安心)休憩や散歩のときに使います。外れたり壊れたりしたときのために、予備があると安心です
□ 迷子札旅先では、ふだんと違う音やにおいに驚いて、飼い主のそばを離れてしまうことがあります。すぐに連絡をもらえるよう、携帯電話の番号を書いておきます
□ 水と食器移動中や休憩のときに飲ませます。ペットボトルで多めに持っていくと、トイレの後始末にも使えます
□ いつものフード・おやつ(日数分と予備)旅先で急に変えないためです。宿によっては、犬の食事を用意しておらず、持参を求めています
□ いつもの薬・療法食旅先ですぐに手に入るとは限らないためです
□ 狂犬病予防注射と混合ワクチンの証明書多くの宿で、見せることや、コピーを出すことが必要です(くわしくは「宿に泊まるときに追加したいもの」)
□ トイレシート・うんち袋・ウェットティッシュ移動中や散歩、宿での後始末に使います
□ 動物病院の連絡先のメモかかりつけの病院と、旅行先の近くの病院を控えておくと、困ったときに相談できます

あると便利なものは、足拭きタオル、消臭スプレー、使い慣れたベッドやおもちゃです。いつもの物があると、旅先でも落ち着ける場所をつくりやすくなります。

宿に泊まるときに追加したいもの

ペットと泊まれる宿でも、宿で用意しているものと、持っていく必要があるものは宿ごとに違います。2026年10月時点で宿のページに書かれていた例をもとに、泊まるときに追加したいものをまとめました。

持ち物なぜ必要か
□ 狂犬病予防注射済証・混合ワクチン接種証明書のコピーチェックインのときに見せるか、コピーを出すよう求める宿があります。持っていないと泊まれない、としている宿もあります
□ 宿の同意書(必要な宿だけ)宿のホームページの同意書に署名して持っていくよう求める宿や、予約のあとに提出するよう求める宿があります
□ ケージ・サークル宿によっては、ケージの持参を求めています。飼い主の食事のあいだ犬が部屋で留守番するとき、持ってきたサークルなどに入れる方法を案内している宿もあります
□ 寝具・ペット用ベッド・マット寝具やペット用ベッドの持参を求める宿があります。ベッドやソファーに犬を上げられない宿もあるので、使い慣れた物があると安心です
□ マナーパンツ(マナーベルト)部屋の中や共用の場所で、マナーパンツやマナーベルトをつけるよう求める宿があります
□ 食器・トイレ用品ペット用品を置いていない宿では、食器やトイレシートなどの持参を求めています
□ タオル(足拭き用・体拭き用)散歩のあとの足拭きに使います。タオルの持参を求める宿もあります
□ 粘着クリーナー・消臭スプレー部屋の抜け毛や、においの後始末に使えます。用意している宿もありますが、宿によって違います
□ おもちゃ慣れない部屋で過ごす時間に使います。おもちゃの持参を求める宿もあります

証明書は「時期」と「出し方」も確かめる

証明書は、持っていくだけでなく、条件に合っているかも大切です。

  • 「接種から2週間以上1年未満」など、接種した時期に条件がある宿があります。
  • 混合ワクチンは「5種以上」としている宿もあります。
  • 混合ワクチンの接種証明書の代わりに、抗体検査の結果の証明書でもよいとしている宿があります。
  • 当日に持っていくのではなく、事前にFAXやメールで送るよう求める宿もあります。
  • ドッグランを使う場合は、鑑札と注射済票が必要としている宿もあります。

紙のコピーを求める宿もあるので、コピーを用意しておきましょう。なくしたときのために、スマートフォンで写真も撮っておくと便利です。ただし、写真で足りるとは限らないので、宿の決まりを確かめてください。

宿で用意しているものを確かめる

ケージやトイレシート、食器、粘着クリーナーなどを用意している宿もあります。反対に、ペット用品を置いていないので、ケージ・寝具・食器・トイレシート・リードなどをすべて持ってきてほしい、としている宿もあります。

予約のときに「宿で用意しているもの」と「持っていくもの」を確かめておくと、荷物を減らせて、忘れ物も防ぎやすくなります。

持ち物ではありませんが、ノミ・マダニの駆除を済ませていること、ヒート(発情)中でないこと、トイレのしつけができていることを、泊まれる条件にしている宿もあります。

温泉宿に泊まる予定なら、九州で犬と泊まれる温泉宿もあわせて見てください。

車で行くときに追加したいもの

車の荷室に積んだクレートに入った犬

車で行くときは、乗せ方と車内の温度に気をつけたいものを足します。

持ち物なぜ必要か
□ ハードタイプのクレートJAFは、ハードタイプのクレートに入れて後部座席に置き、シートベルトで固定する方法が安心としています
□ 車用のシートカバー・防水シート抜け毛や、もしものときの粗相から座席を守れます
□ 温湿度計車内の温度を目で確かめられます
□ 冷却グッズ暑い時期の移動に使います(「季節ごとに追加したいもの」も見てください)
□ 休憩用の水と給水用の皿休憩のときに水を飲ませます。JAFも、ドライブで欠かせない物に水と給水用の皿を挙げています
□ トイレシート・トイレットペーパー・消臭除菌スプレー・粘着クリーナーJAFが、ドライブにあると良い物として挙げています
□ ビニール袋汚れたシートやごみを持ち帰るのに使います

車で行くときに気をつけたいことは、次のとおりです。

  • ひざに乗せない: 道路交通法第55条第2項は、運転者の視野やハンドル操作をさまたげる乗せ方で運転することを禁じています。ひざに乗せる、車内で自由に動き回らせる、窓から顔を出させる乗せ方は、この決まりに反するおそれがあります。
  • 1〜2時間おきに休憩する: JAFは、1〜2時間おきの休憩をすすめています。SA・PAなどで、水を飲ませたり、トイレを済ませたりする時間をとりましょう。ドアを開ける前にリードをつけておくと、飛び出しの心配を減らせます。
  • エアコンは冷やしすぎない: JAFは、車内のエアコンは25〜27℃くらいを目安にするとよいとしています。外との温度の差が大きいと体が疲れやすいとして、冷やしすぎにも注意するよう書かれています。
  • 車内に残さない: 環境省によると、気温35℃の炎天下では、窓を閉めてエンジンを止めた車内が、約15分で人にも危険な暑さになるとされています。JAFのテストでは、外の気温が24℃前後でも、車内が46.5℃になりました。春や秋でも、短い時間の留守番は避けてください。
  • 車酔いが心配なとき: JAFは、車酔いの対策として、乗る直前の食事や水を控えることや、体が大きく揺れないようクレートに入れること、落ち着ける場所をつくることを挙げています。心配なときは、かかりつけの獣医師に相談してください。

車での旅行の準備は、犬と車で旅行するときのコツでくわしく紹介しています。高速道路で休憩する場所は、九州の高速道路でドッグランがあるSA・PAを参考にしてください。

電車・バス・飛行機・船で行くときに追加したいもの

キャリーバッグに入って待合の椅子で待つ犬

電車や路線バスでは、ペットはケースに入れて「手回り品」として持ち込みます。高速バスや飛行機では、預ける形になります。ケースの大きさや重さ、料金の決まりは会社ごとに違います。

持ち物なぜ必要か
□ 決まりの大きさに合うキャリーケース大きさと重さの決まりに合わないケースは持ち込めません。乗る会社の決まりを先に確かめます
□ 顔が出ないタイプのケース(路線バスに乗るとき)西鉄バス(路線バス)は、ケージなどに入れて顔が出ないようにする決まりです。スリングやペットカートでの持ち込みは遠慮するよう案内しています
□ ケースに敷くタオル・トイレシートケースの中で過ごす時間が長くなるので、敷いておくと安心です
□ 手回り品の料金の確認料金がかかる会社があります。JR九州の手回り品料金は1個290円です

たとえばJR九州では、専用のケースに入れ、ケースの3辺の合計が120cm以内、ケースと動物を合わせて10kg以内という決まりです。駅や車内では、ケースから出さないよう案内しています。出発前に、ケースの3辺を測り、愛犬を入れた重さを量っておきましょう。

JR九州の電車に持ち込めるのは、ケースと合わせて10kg以内の小さな犬までです。それより大きい犬は、車での移動を考えましょう。

  • 高速バス: 西鉄高速バスでは、九州を発着する便のペットは床下のトランク(空調なし)に限られ、本州向けの夜行バスには持ち込めないとされています。ほかの会社は決まりが違うことがあります。
  • 飛行機: ANA・JALでは、ペットは貨物室に預ける形です。犬種によっては、預けられない時期や決まりがあります。
  • 船: ペットが過ごせる場所や、ケージの扱いは船会社ごとに違います。予約の前に、各社の案内で確かめてください。
  • タクシー: ペットを乗せられるかは会社によって違います。福岡で使えるペットタクシーは、福岡のペットタクシーで紹介しています。

各社の決まり(2026年10月時点)は、九州のペットと泊まれる宿の「九州の宿へペットと移動するときの注意」に表でまとめています。

季節ごとに追加したいもの

旅行の季節によっても、あると助かるものが変わります。愛犬の体調で気になることがあるときは、出発前にかかりつけの獣医師に相談してください。

夏(暑い時期)

持ち物なぜ必要か
□ 冷却グッズ移動中や休憩のときの暑さ対策に使います
□ 温湿度計車内や部屋の温度を目で確かめられます
□ いつもより多めの水こまめに飲ませられるようにします

環境省によると、犬や猫は毛が密で、汗をかく場所が足の裏などにしかないため、主に血液の流れと呼吸で熱を逃がしています。そのため体温の調節が苦手で、特に暑さに弱いとされています。気温の高い日は、短い時間でも車内に残さないでください。

飛行機を使う場合、ANAは5月1日〜10月31日は短頭犬種(フレンチ・ブルドッグ、パグ、シーズーなど)を預からないとしています(2026年10月時点)。

冬(寒い時期)

持ち物なぜ必要か
□ ふだん着ている服移動中や散歩のときに使えます。暖房の効いた車内や部屋と外では温度がかなり違うので、着せたり脱がせたりしやすいものが便利です
□ ブランケットクレートやケースに入れたり、部屋で敷いたりできます
□ 多めのタオル雨や雪で足や体がぬれたときに拭けます

寒さが心配なときも、かかりつけの獣医師に相談しておくと安心です。

書類・連絡先のチェック

書類や連絡先は、忘れると旅先で困りやすいものです。出発前に、次の表で確かめましょう。

確かめるものなぜ必要か
□ 鑑札・狂犬病予防注射済票(犬につけておく)厚生労働省は、犬の鑑札と注射済票を飼い犬につけておくことを、法律で決められた飼い主の義務としています
□ 狂犬病予防注射済証・混合ワクチン接種証明書(コピー)宿で見せたり、出したりするために使います
□ 宿の同意書(必要な宿だけ)署名して持っていく、または事前に出す宿があります
□ かかりつけの動物病院の連絡先旅先で困ったときに相談できます
□ 旅行先の近くの動物病院と診療日急な体調不良やけがに備えます。予約のときに、宿に近くの動物病院を聞いてみるのもよい方法です
□ 迷子札(携帯電話の番号)旅行中もつけておきましょう
□ マイクロチップの登録内容(入れている場合)保護された犬は、動物愛護管理センターや保健所、動物病院などで番号が読み取られ、登録された情報から飼い主に連絡する流れとされています。登録した連絡先が今のものか確かめておきましょう
□ 愛犬の写真もし迷子になったとき、探してもらうのに使えます

厚生労働省によると、環境大臣にマイクロチップの登録情報の通知を求めている市町村にいる犬は、マイクロチップが鑑札とみなされます。お住まいの市区町村の扱いは、市区町村の窓口で確かめてください。

忘れ物を防ぐコツ

予約のときに宿のルールを確かめる

泊まれる部屋や食事の場所、必要な書類、宿で用意しているものは宿ごとに違います。予約のときに、持っていく物と必要な書類を確かめておきましょう。予約の前に確かめたい点は、九州のペットと泊まれる宿の「予約の前に確かめたいこと」にまとめています。

前日に荷物を並べてチェックする

出発の前日に、この記事の表を見ながら荷物を床に並べ、一つずつ印をつけていくと、入れ忘れに気づきやすくなります。当日に使う薬やフードは、朝に入れるものとして別にメモしておきましょう。

愛犬の物は一つのバッグにまとめる

愛犬の物は、人の荷物と分けて一つのバッグにまとめると、宿に着いてからも探しやすくなります。水、トイレシート、うんち袋、リードなど、移動中にすぐ使う物は、取り出しやすいところに入れておきます。

書類はクリアファイルにまとめる

証明書のコピーや同意書は、一つのクリアファイルにまとめておくと、チェックインのときにすぐ出せます。

フードは1食分ずつ分けておく

フードは日数分に予備を足して、1食分ずつ袋に分けておくと、旅先で量りやすくなります。

帰る前に部屋を見回す

帰るときは、リードや食器、おもちゃ、トイレ用品を部屋に置き忘れていないか、見回してから出ましょう。

旅行グッズは、ペッツメイトの店舗でそろえられます。キャリーケースやリード、マナーパンツ、トイレシートなど、愛犬の大きさや移動の方法に合うものを、スタッフと一緒に選べます。ペッツメイトは、福岡・佐賀・宮崎に店舗があります。

まとめ

犬と旅行するときは、まずどの旅行でも持っていきたいものをそろえ、そこに「泊まるとき」「移動の方法」「季節」に合わせたものを足していくと、準備がしやすくなります。

宿で用意しているものや、必要な証明書は宿ごとに違います。交通機関のケースの大きさや重さの決まりも、会社ごとに違います。予約のときと出発の前に、宿や各社の案内で確かめてから出かけましょう。

関連記事

参考にした情報

  • 厚生労働省「狂犬病」:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html
  • 環境省「マイクロチップの装着等の義務化に係る制度説明」:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip/seido.pdf
  • 環境省「ペットの熱中症」チラシ:https://www.env.go.jp/content/900517571.pdf
  • 道路交通法(e-Gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105
  • JAF Mate Online「“愛犬と快適ドライブ”のために注意したいこと」:https://jafmate.jp/drive/sp_20230929.html
  • JAF Mate Online「5月でも車内温度は46℃以上に! 連休のドライブは熱中症にも注意!」:https://jafmate.jp/car/traffic_topics_20250421_1197383.html
  • JR九州「手回り品」:https://www.jrkyushu.co.jp/railway/ticket/rule/07/index.html
  • 西日本鉄道「路線バスの手回り品」:https://www.nishitetsu.jp/bus/norikata/otemawari/
  • 西鉄高速バス「ペット持ち込み禁止のお知らせ」:https://www.nishitetsu.jp/bus/highwaybus/guide/pet/
  • ANA「ペットをお連れのお客様」:https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/domestic/support/pets/
  • JAL「ペットとご旅行のお客さま」:https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/support/pet/
  • 各宿の予約ページ(九州・沖縄、2026年10月21日確認)
Writer
ペッツメイト 店舗運用チーム

執筆:ペッツメイト 店舗運用チーム

福岡・佐賀・宮崎のペッツメイト各店で、毎日子犬・子猫のお世話や飼い主さまのご相談にあたっている店舗スタッフのチームです。店頭でいただいたご質問をもとに、動物に関する知識やお悩みの解決方法をお伝えしています。

監修:ペッツメイト(運営:有限会社トライアル)
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