タイニープードルの平均寿命と病気について!長く一緒に楽しく暮らそう!

長く一緒に暮らしたい、タイニープードルの平均寿命は?

タイニープードルはティーカッププードルと同様にトイプードルよりもさらに小さなプードルです。

JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種認定を受けておらず、トイプードルの仲間として扱われています。

タイニープードルの寿命は諸説ありますが、トイプードルと同じく13歳前後と言われています。

しかし、超小型犬とも言われるほど身体が小さいことから、病気にかかりやすいのでは?という心配の声もよく耳にします。

まだ、新しい犬種のため情報が少ないのが現状ですが、注意したい病気を知ることで、早期発見に繋がります。

どんな病気にかかりやすいのか、その病気にかかってしまったらどうすればよいのかという知識があれば、もしもの時に迅速に対応できます。

タイニープードルがかかりやすい病気と症状

膝蓋骨脱臼

膝関節は、大腿骨にある溝(大腿骨滑車)に膝のお皿(膝蓋骨)が嵌まり込んでいます。

膝を曲げ伸ばしする際に、この溝の上を膝蓋骨が滑ることで、滑らかな関節の運動が出来ます。

膝蓋骨が正常な位置から外れてしまった状態を膝蓋骨脱臼と言います。

小型犬では、生まれつき大腿骨滑車が浅い子が多いため、ちょっとした圧力で膝蓋骨脱臼を起こしやすいと言われています。

<症状>

・足を引きずって歩く(跛行)

・地面に足を付けずに、三本足で歩く

膝蓋骨が外れたり嵌まったりを繰り返すと、膝に関節炎が起きてしまうことがあります。

放っておくと骨の変形や靭帯の損傷に繋がることもあるので、症状が見られたら獣医師に相談するようにしてください。

<予防法>

・室内の段差に気を付けましょう。

・フローリングの場合、滑らないようにカーペットなどを敷く等して予防しましょう。

・体重を増やしすぎないようにしましょう。

外耳炎

タイニープードルは、プードルと同様に耳の中まで毛が生えています。

耳の中にも毛が生えていることにより、耳の中の通気性が悪くなってしまい、耳の環境が悪くなります。

<症状>

・炎症が起きた耳は、赤く腫れて痒みを伴います。

・痒みがひどくなると、食欲が落ちたり眠れなくなったりします。

・引っかき続けることで耳血腫という別の病気を引き起こすこともあります。

<予防法>

定期的な耳の掃除を行うことが外耳炎の予防につながります。

水頭症

脳や脊髄の周りには、脳脊髄液という液体が循環しています。

この脳脊髄液が脳などを外部からの衝撃から守ったりしてるのです。

脳脊髄液が、何らかの原因で脳室と呼ばれる箇所に過剰に貯留する状態を水頭症と言います。

先天性によるものが多く、後天性の原因としては脳腫瘍、外傷の影響があると言われています。

<症状>

・ボーっとしていることが増えます。(沈鬱)

・同じところをグルグル回ることがあります。(旋回運動)

・けいれん発作を起こすようになります。

・目が見えにくくなります。(視覚障害)

<予防法>

先天性に起因するものが多いため、予防法が特にありません。

頭をぶつけないようにするなど気をつけてあげましょう。

症状が見られたら、すぐに獣医師さんに相談してくださいね。

レッグペルテス

股関節は、骨盤を形成する寛骨の窪み(寛骨臼)に、大腿骨の出っ張り(大腿骨頭)が嵌まって形成されています。

大腿骨の成長の時期に股関節周囲に炎症が起こり、大腿骨頭への血液供給が阻害されることで大腿骨頭が壊死してしまう疾患です。

1歳未満の若い時期に発症することが多いと言われています。

<症状>

・非常に強い痛みが出ます。

・地面に足を付けることが出来なくなります。

<治療>

外科手術が必要になる場合があります。

<リハビリテーション>

術後のリハビリがとても大切です。

主なリハビリ法としては

・患部を中心とした全身のマッサージ

・着肢をしての負重トレーニング

・痛みが取れたら関節の屈伸

・少しずつ自力歩行させていく

家でできるものもあるので、積極的に行っていくことが多いようです。

しかし、無理は禁物です。

ゆっくり時間をかけて歩けるようにリハビリをしていきましょう。

流涙症

人間の涙は目から排出されますが、犬の場合は涙管を通って鼻の先から排出されます。

この流涙症になると、涙管がふさがってしまい、目から涙があふれ出てしまうのです。

<症状>

目から涙があふれてしまうので、涙やけや皮膚炎をおこしたりします。

<予防法>

涙管は閉塞していなくても、逆さまつ毛や目の周りの毛が目に入ってしまうことで涙が過剰分泌され、流涙症になることがあります。

そのため、目の周りは毛を短くしておくと良いでしょう。

先天的に涙管が閉塞していることで起こることもあるので、その場合は予防が難しくなります。

クッシング症候群

プードルが発症しやすい病気と言われています。

副腎が作り出すホルモンの一種「コチゾール」が過剰に分泌されてしまうという病気です。

<症状>

・水を飲む量が多くなり、おしっこの量・回数も増えます。

・左右対称に毛が抜けます。

・過食になる傾向があります。

<予防法>

クッシング症候群は明確な予防法がありません。

上記の症状が見られた場合には、すぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

元気に長生き!長く一緒に生活するには?

犬にとって、家で過ごす時間が人生で最も長くなります。

日常のケアこそが、長生きの最大の秘訣とも言えるでしょう。

健康に過ごすポイント1:適度な運動と、散歩

体重の増加は、骨や各関節に大きな負担をかけます。

身体の小さなタイニープードルは骨も細く、自分の体重に耐えられずに骨折してしまうことも考えられます。

適度な運動や散歩で筋肉量・運動量を増やし、体重の維持を行いましょう。

また、膝や腰に負担がかかることのないように、フローリングの場合は滑らなくする、飛び降りない環境を作るようにするなどの環境を整えてあげることも大切です。

健康に過ごすポイント2:適度な運動と、散歩ブラッシング等の毎日のお世話

●ブラッシング

タイニープードルは毛並みがカールしています。

定期的にブラッシングをして毛玉を作らないようにしてあげてください。

毛玉が出来てしまうと、そこで皮膚炎が発生しやすくなります。

また、ブラッシングの際に皮膚の状態をチェックする習慣も飼い主がつけると良いですね。

皮膚に何か異常があった場合の早期発見に繋がります。

●オーラルケア

長生きするために歯が大切なのは、人も犬も一緒です。

犬の唾液はアルカリ性で、歯垢が歯石に変化する速度が人間より速いと言われています。

人間は7日ほどかかりますが、犬では2〜3日で歯石になります。

・毎日行う

・やわらかいガーゼなどを使って歯茎を傷つけないようにする

を心がけて、口の中の健康も保ってあげてくださいね。

小さな頃から口の周りを触らせてくれるように訓練をするのがおすすめです。

健康に過ごすポイント3:定期的な健康診断

病気を早期発見するためにも、定期的に獣医師さんに健康診断をお願いすると良いでしょう。

身体が小さいタイニープードルは、どんなに家で注意深く観察しても変化を見つけるのが難しい場合もあります。

せっかく縁あって共に歩むことになった愛犬との生活が、1日でも長く続くように。

してあげられること、一緒にできることを考えてみてください。

タイニープードルの病気を知り、参考にしていただけたら幸いです!

ペットメイト お悩み相談室

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