マルチーズの飼い方入門|愛犬との暮らしをもっと豊かにする基本

ふわふわの白い毛並みと、つぶらな瞳が愛らしいマルチーズ。小さな体でちょこちょこと歩く姿に、心をつかまれる方も多いのではないでしょうか。

「マルチーズを家族に迎えたいけれど、飼い方がよくわからなくて不安」 「小型犬だから、普通の犬とはちがう配慮が必要なのかな」 「初めて犬を飼うから、何から準備すればいいんだろう」

そんなふうに感じている方へ。この記事では、マルチーズとの暮らしを安心して始められるよう、飼い方の基本を一つひとつやさしくお伝えしていきます。

マルチーズは、古くから人のそばで暮らしてきた歴史ある犬種です。甘えん坊で人懐っこく、家族との時間を何よりも大切にする性格。その一方で、繊細な一面もあるため、接し方や環境づくりには少しだけコツがあります。

毎日のお手入れ、食事の選び方、しつけの進め方、そして気をつけたい健康のこと。これらを知っておくと、あなたとマルチーズの毎日がもっと豊かで、もっと安心できるものになります。

マルチーズとの暮らしは、お互いが心地よく、楽しく、幸せを感じられる毎日の積み重ねです。この記事が、あなたとマルチーズが笑顔で過ごせる時間を増やすきっかけになりますように。

マルチーズの飼い方を知る前に|特徴・歴史・名前の由来

ふわふわの白い毛並みと、つぶらな瞳。ちょこちょこと歩く小さな姿に、思わず抱きしめたくなってしまう。そんなマルチーズの愛らしさに夢中になって、家族に迎えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

マルチーズは、見た目の可愛らしさだけでなく、人懐っこく甘えん坊な性格で、家族との時間を何よりも大切にする犬種です。その一方で、繊細で神経質な一面も持ち合わせているため、接し方には少しだけ配慮が必要になります。

そんなマルチーズの歴史や、名前の由来をご存知ですか。実は、紀元前1500年ごろから地中海沿岸で愛されてきた、とても歴史の長い犬種なのです。名前の由来には、マルタ島に由来する説や、港を意味する言葉から来ているという説があり、いずれも人のそばで静かに暮らしてきた背景を感じさせます。

まずはマルチーズの飼い方を知る前に、この犬種の特徴や歴史、名前に込められた物語を少しだけのぞいてみませんか。知れば知るほど、マルチーズがどんなふうに人と寄り添ってきたのかが見えてきます。そしてきっと、もっとマルチーズを好きになってしまうはずです。

マルチーズの飼い方で知っておきたい、やさしさと繊細さ

マルチーズは、小さな体に大きな愛情を詰め込んだような犬種です。人懐っこくて甘えん坊、いつも飼い主さんのそばにいたがる姿は、まるで小さな子どものよう。その愛らしさに、毎日癒されている方も多いのではないでしょうか。

ただ、そのやさしさの裏には、ちょっぴり繊細な一面もあります。急な物音や知らない人、見慣れない場所には少し緊張してしまうこともあるのです。だからこそ、接し方には「ゆっくり」「やさしく」「安心させてあげる」という配慮が大切になってきます。

項目説明
体高平均20〜25cm(オス21〜25cm、メス20〜23cm)
体重約2〜4kg
被毛純白または淡いアイボリーの長毛、シングルコート
性格の特徴明るく陽気、人懐っこく甘えん坊、賢くしつけがしやすい
繊細な面やや神経質で、急な変化や長時間の留守番にストレスを感じやすい
適した飼育環境室内飼育が基本、温湿度管理と安心できる居場所が必要

マルチーズは、体が小さいぶん寒さや暑さにも敏感です。シングルコートのため、冬場は特に冷えやすく、夏場は熱中症のリスクもあります。室内の温度は18〜25度、湿度は40〜60%を目安に、エアコンや加湿器を使って調整してあげると安心です。

また、賢くて飼い主さんの気持ちを察する力が高いため、しつけはスムーズに進むことが多いです。ただし、甘やかしすぎると分離不安になりやすいので、「ひとりでも大丈夫」という時間を少しずつ作ってあげることも大切になります。

マルチーズのやさしさと繊細さ、その両方を理解してあげることが、安心して暮らすための第一歩です。

マルチーズの歴史と愛されてきた理由

マルチーズは、どうしてこんなにも長い間、人々に愛され続けてきたのでしょうか。その答えは、この犬種が歩んできた歴史の中に静かに息づいています。

マルチーズの起源は、紀元前1500年ごろまでさかのぼります。フェニキア人によって地中海沿岸に伝わったとされ、マルタ島を中心に、後にヨーロッパの貴族たちの愛玩犬として大切に育てられてきました。その優雅な見た目と、人に寄り添う穏やかな性格は、何千年もの時を経ても変わることなく、今も私たちのそばで輝き続けています。

項目説明
起源の時期紀元前1500年ごろ、地中海沿岸に伝わる
原産地中央地中海沿岸地域(マルタ島が有力説)
歴史的役割貴族の愛玩犬として、長く大切にされてきた
人との関わり常に人のそばで暮らし、寄り添う存在だった
今の暮らしでの配慮ひとりの時間が苦手なため、安心できる環境づくりが大切
室内飼育の理由愛玩犬として人と密接に過ごすために育てられた犬種のため、室内飼育が適している

マルチーズは、愛玩犬として人と密接に過ごすために育てられた犬種です。だからこそ、室内での暮らしが基本となり、飼い主さんとの距離が近いほど安心して過ごせるのです。逆に、長い時間ひとりぼっちにされることや、急な環境の変化には不安を感じやすい面があります。

この歴史を知ると、「なぜマルチーズは甘えん坊なんだろう」「どうして留守番が苦手なんだろう」という疑問にも、自然と答えが見えてきます。マルチーズは何千年もの間、人と一緒に生きることを選んできた犬種。だから今も、あなたのそばにいることが何よりの幸せなのです。

長く愛されてきた理由を知ることは、マルチーズとの暮らしをもっと豊かにするヒントになります。

マルチーズの名前の由来|地中海生まれ、白い毛並みにぴったりの響き

「マルチーズ」という名前を聞くと、どこか上品で優雅な印象を受けませんか。その響きには、この犬種が歩んできた歴史と、人との深いつながりが静かに込められています。

マルチーズという名前の由来には、いくつかの説があります。ひとつは、原産地とされるマルタ島の名前に由来するという説。もうひとつは、セム語で港を意味する語に由来するとする説もあります。どちらの説も、人のそばで静かに、やさしく暮らしてきたマルチーズの姿を思い起こさせます。

ここでは、マルチーズという名前の由来と、その背景にある小さな物語を表でまとめてみました。

項目説明
名前の由来(説1)原産地マルタ島の名前に由来する
名前の由来(説2)セム語で港を意味する語に由来するとする説もある
名前が表す印象上品で優雅、静かで穏やか
歴史的背景地中海の交易路で人とともに旅をし、各地で愛された
今の暮らしへの影響多くは静かで安定した環境を好む傾向にある
性格との関連穏やかで人懐っこく、人のそばにいることで安心する

マルタ島は地中海に浮かぶ小さな島で、古くから交易の要所として栄えてきました。その島で生まれ、船乗りたちとともに旅をしながら、各地の貴族や人々に愛されていったマルチーズ。名前の由来がどちらであっても、人と一緒に暮らし、人のそばで安心を感じる犬種であることに変わりはありません。

この名前の背景を知ると、マルチーズとの接し方にも自然とやさしさが生まれてきます。騒がしい場所よりも、多くは静かで安定した環境を好む傾向があります。ひとりぼっちよりも、飼い主さんのそばで過ごす時間。そうした日常の中で、マルチーズは本来の穏やかさを発揮し、あなたに寄り添ってくれるのです。

名前の由来に込められた小さな物語は、マルチーズの上品さとやさしさを、今もそっと教えてくれています。

マルチーズの飼い方|性格に合わせたポイント

マルチーズの性格は、ひとことで言えば「甘えん坊で人懐っこい」。でも、実はその中にも、慎重な子、好奇心旺盛な子、のんびり屋さんなど、ひとりひとり個性があります。

飼い方の基本は同じでも、その子の性格に合わせて少しずつ工夫してあげると、毎日がもっと心地よく、もっと楽しくなります。たとえば、甘えん坊な子には適度な距離感を教えてあげること。慎重な子には焦らず、ゆっくりと慣れる時間をつくること。好奇心旺盛な子には、頭を使う遊びで満足感を与えてあげること。

マルチーズは賢い犬種なので、飼い主さんの気持ちや生活リズムをよく観察しています。だからこそ、その子がどんな場面で喜ぶのか、どんなときに不安そうにしているのかを、日々の暮らしの中で少しずつ見つけていくことが大切です。そうすることで、あなたとマルチーズの関係は、より深く、より安心できるものになっていきます。

ここでは、マルチーズの性格に合わせた飼い方のポイントを、距離感・遊び・運動・食事・ケアの視点からやさしくお伝えしていきます。「うちの子はどんなタイプかな」と考えながら、あなたとマルチーズにとってちょうどいいバランスを、一緒に探してみませんか。

性格に寄り添った飼い方は、マルチーズとの信頼関係を深める、とても大切な一歩になります。

マルチーズの飼い方で大切な距離感とコミュニケーション

マルチーズは、飼い主さんのそばにいることが何よりの幸せ。その甘えん坊な性格は、とても愛らしく、毎日の暮らしに温かさを運んでくれます。

でも、ずっとべったりの関係が続くと、ちょっとした外出や留守番のときに、マルチーズが不安を感じやすくなってしまうこともあります。だからこそ、「ちょうどいい距離感」を一緒に探していくことが、長い目で見たときの安心につながるのです。

項目説明
べったりの時間一緒に過ごす時間は大切に。
スキンシップや声かけで安心を与える。
ひとりの時間短い時間から少しずつ慣れさせ、ひとりでも大丈夫と教える。
声かけの工夫外出前後に同じ言葉で合図をつくる方法は犬によって効果が異なる。
愛犬の様子を見ながら調整を。
分離不安の予防甘やかしすぎず、「待つ」練習を日常に取り入れる。
安心できる居場所ハウスやベッドなど、ひとりでも落ち着ける場所を用意する。
家族全員で統一接し方や声かけのルールを家族で揃え、混乱を防ぐ。

たとえば、外出するときに同じ言葉をかけることで、マルチーズが留守番の合図として理解することもあります。ただし、犬の性格によっては声かけが不安を高める場合もあるため、愛犬の様子を見ながら調整しましょう。最初は数分から、少しずつ時間を延ばしていくと、無理なく慣れていくことができます。

また、ハウスやベッドなど、マルチーズが「ここなら安心」と感じられる場所をつくってあげることも大切です。そこにお気に入りのおもちゃや毛布を置いておくと、ひとりの時間も穏やかに過ごせるようになります。

マルチーズとの距離感は、焦らず、ゆっくりと育てていくもの。その子のペースに合わせながら、ちょうどいいバランスを一緒に見つけていきましょう。

過干渉にしない、ほめ方のポイント

外出するとき、何も言わずにそっと出ていくほうがいいのか、それとも「いってきます」と声をかけたほうがいいのか。マルチーズを飼い始めた方なら、一度は迷ったことがあるかもしれません。

実は、この声かけについては犬の性格によって効果が異なります。同じ言葉で合図をつくることで安心する子もいれば、逆に不安を感じやすくなる子もいるのです。大切なのは、あなたのマルチーズがどんな反応を見せるかを観察しながら、その子に合った方法を見つけていくことです。

項目説明
声かけの効果犬によって異なる。安心する子もいれば、不安が高まる子もいる。
観察のポイント声をかけた後、落ち着いているか、そわそわしているかを確認。
合図の作り方毎回同じ言葉で合図をつくり、大げさにせず落ち着いたトーンで伝える。
帰宅時の接し方大げさに喜ばず、静かに声をかけて落ち着かせる。
練習の始め方数分の外出から始め、徐々に時間を延ばしていく。

声かけをする場合は、「いってくるね」「すぐ戻るよ」など、毎回同じ言葉を使うようにしましょう。大げさにならず、落ち着いた様子で伝えることがポイントです。帰宅したときも、大きな声で「ただいま!」と興奮させるのではなく、静かに「おかえり」と落ち着いたトーンで声をかけてあげると、マルチーズも冷静に待つ習慣が育ちやすくなります。

逆に、声かけをした後にそわそわしたり、吠えたりする様子が見られる場合は、声をかけずにそっと出るほうが向いているかもしれません。愛犬の反応をよく見て、その子にとっての「安心」を見つけてあげてくださいね。

遊びと運動は20〜30分、心も満たすリズムに整える

マルチーズは小さな体の犬種ですが、意外と活発で、遊ぶことが大好きです。適度な運動は体の健康だけでなく、心の満足感にもつながります。

1日に必要な運動量は、20〜30分程度が目安。朝夕それぞれ10〜20分ほどの散歩や、室内での遊びを組み合わせることで、マルチーズの心と体をちょうどよく満たすことができます。長時間の激しい運動は必要ありませんが、毎日少しずつでも体を動かす時間をつくってあげると、ストレスの発散にもなり、夜もぐっすり眠れるようになります。

項目説明
1日の運動量約20〜30分程度(朝夕それぞれ10〜20分ずつ)。
散歩の目的運動だけでなく、外の刺激や社会化の機会としても大切。
室内遊びの工夫ノーズワーク、かくれんぼ、おもちゃ遊びなど、頭を使う遊びを取り入れる。
雨天時の対応廊下でのダッシュや室内遊びで運動量を補う。
子犬期の注意短時間の運動や遊びで十分。
社会化期(生後3〜12週)は外の刺激に慣れる時間も大切。
運動の効果ストレス発散、満足感、夜の安眠につながる。

散歩は、ただ歩くだけではなく、外の音や匂い、他の犬や人に触れる大切な時間でもあります。特に子犬期の社会化期(生後3〜12週ごろ)には、外の刺激に少しずつ慣れさせることで、将来的に落ち着いた性格に育ちやすくなります。

また、室内での遊びも工夫次第でとても充実したものになります。たとえば、おやつを隠して探させる「ノーズワーク」や、おもちゃを使った引っ張りっこ、かくれんぼなど、頭を使う遊びはマルチーズの好奇心を満たし、満足感を高めてくれます。

雨の日や暑さ・寒さが厳しい日には、無理に外へ出なくても大丈夫。廊下でのダッシュや室内遊びで、しっかりと運動量を補うことができます。マルチーズの様子を見ながら、その日の体調や天候に合わせて、無理なく楽しめるリズムをつくっていきましょう。

性格に合わせた食事とケアの続け方、ためして観察してやさしく続ける

マルチーズの健康を支える毎日の食事。どんなフードを選べばいいのか、どれくらいの量をあげればいいのか、迷うこともあるかもしれません。

マルチーズは、アレルギーが出やすい体質の子も少なくありません。だからこそ、良質な動物性たんぱく質が主原料で、添加物の少ないフードを選ぶことが大切です。また、涙やけや皮膚トラブルが気になる場合には、低アレルゲンの食材(鹿肉・白身魚・七面鳥など)を使ったフードに切り替えてみるのも一つの方法です。

項目説明
フード選びの基本良質な動物性たんぱく質が主原料で、できれば肉や魚が50%以上含まれているものが理想的。
アレルギー対策低アレルゲン食材(鹿肉・白身魚・七面鳥)を使ったフードが高評価。
栄養バランスオメガ3・6脂肪酸、関節サポート成分、無添加が理想。
フードの切り替え方7〜10日かけて、少しずつ新しいフードに切り替える。
観察のポイントうんちの状態、毛並み、涙やけの変化を記録する。
水分補給新鮮な水をいつでも飲めるようにし、こまめに入れ替える。

フードを切り替えるときは、急に変えるのではなく、7〜10日ほどかけて少しずつ新しいフードの割合を増やしていきましょう。お腹がゆるくなったり、食べなくなったりする場合は、その子に合っていないサインかもしれません。

また、食事と同じくらい大切なのが、毎日の観察です。うんちの硬さや色、毛並みのツヤ、涙やけの状態などを、スマートフォンのメモや写真で記録しておくと、変化に気づきやすくなります。「この子には何が合っているのかな」と試しながら、やさしく見守っていくことが、健康への近道です。

マルチーズの食事とケアは、正解が一つではありません。その子の体質や好み、ライフスタイルに合わせて、無理なく続けられる方法を一緒に見つけていきましょう。

賢いけれど甘えん坊!しつけとお留守番を育てるマルチーズの飼い方

マルチーズは賢くて、飼い主さんの気持ちをよく察してくれる子が多いです。そのため、スムーズにトレーニングやしつけも進むことが多い犬種とも言われています。

ただ、一方で甘えん坊な性格でしつけがなかなか進まないという悩みもよく聞くワンちゃんでもあります。甘やかしすぎてしまうと、お留守番が苦手になったり、わがままな行動が増えたりすることもあるのです。だからこそ、小さなうちから「できたらすぐに褒める」「短時間でも成功体験を積む」という、やさしく丁寧なしつけを続けていくことが大切になります。

ここでは、マルチーズのしつけとお留守番について、基礎トレーニングの進め方、トイレの教え方、お留守番の練習方法を、具体的にお伝えしていきます。「待て」や「おいで」といった基本の合図は、1回1分の短い練習でも、毎日続けることで自然と身についていきます。

しつけは、マルチーズとの信頼関係を深める大切な時間。焦らず、ゆっくりと、その子のペースに合わせながら、一緒に楽しく進めていきましょう。

マルチーズのしつけのポイント①基礎のしつけを楽しく身につける

マルチーズのしつけは、「褒めて伸ばす」が基本です。怒ったり叱ったりするよりも、できたことをすぐに褒めてあげるほうが、マルチーズは嬉しそうに学んでくれます。

しつけのポイントは、1回に数分程度で「短く効果的」に複数回行ってあげましょう。同じことを短く何回も繰り返し行うことで、しつけのポイントが定着しやすくなります。また、上手にできたときにはたくさん褒めることも忘れずに。ごほうびのおやつをちょっとずつあげることで、嬉しい体験をワンちゃんに感じてもらうことも大切です。ただし、おやつはあげすぎ注意。愛情を持ってたくさん一緒に成功を喜び、「あなたができるようになって嬉しい」気持ちを伝えてあげてください。

ポジティブな体験を繰り返すことで、マルチーズは楽しみながら、自然と覚えていくのです。

項目説明
トレーニングの時間1回数分程度の短いセッションを、1日に複数回行う。
褒めるタイミング成功した瞬間、すぐに褒める。間を空けないことが大切。
ごほうびの使い方おやつや声かけ、なでるなど、その子が喜ぶものを使う。
失敗したとき叱らず、一呼吸置いたあと再指示し、成功を促す。
基本の合図「おいで」「待て」「おすわり」「ハウス」など、生活で使う合図から始める。
家族で統一合図の言葉や褒め方を家族で揃え、マルチーズが混乱しないようにする。

たとえば、「おすわり」を教えるときは、おやつを手に持ち、鼻先から頭の上へゆっくりと動かすと、自然と腰が下りてきます。お尻が床についた瞬間に「おすわり」と声をかけ、すぐにおやつをあげて褒めましょう。これを1日に数回、短時間でも続けることで、マルチーズは「おすわり」という言葉と行動を結びつけていきます。

失敗しても、決して叱らないこと。小型犬は繊細な場合が多く、怒られると怖がってしまい、逆に学びにくくなることもあります。できなかったときは、静かにやり直して、成功するまでやさしく待ってあげてくださいね。

基礎トレーニングは、マルチーズとの絆を深める楽しい時間。一緒に笑顔で、少しずつ積み重ねていきましょう。

3秒から始める「待て」、できたら一緒に喜んでたくさん褒めよう

しつけの基本「待て」。「待て」は愛犬の安全を守るためにも役立つ、とても大切なトレーニングの一つです。食事の前や玄関を開けるとき、散歩中の信号待ちなど、日常のいろいろな場面で使うことができます。

トレーニングは、いきなり長い時間を目指すのではなく、まずは3秒くらいの短い時間から始めるのがポイントです。短くても、できたらすぐに褒めてあげることで、成功体験を積み重ねていきましょう。ポジティブな体験を繰り返すことで、マルチーズは「待てたら嬉しいことがある」と感じるようになり、それが上達への近道になります。

項目説明
最初の目標時間3秒くらいから始める。無理に長くせず、成功を優先。
練習の流れ「おすわり」→視線を合わせる→「待て」と声をかけ、3秒静止→「よし」で解放。
成功したらすぐに「いい子!」と褒め、おやつをあげる。
時間の延ばし方3秒→5秒→10秒と、少しずつ延ばしていく。
失敗したとき叱らず、もう一度「おすわり」からやり直す。
練習の頻度1日2〜3回、短時間でも毎日続ける。

「待て」の練習を始めるときには、「おすわり」が基本動作としてぴったり。まず「おすわり」をさせてから始めます。マルチーズの視線がこちらを向いたら、手のひらを見せながら「待て」と声をかけ、3秒間静止します。動かずに待てたら、「よし」と声をかけて解放し、すぐに「いい子!」と笑顔で褒めてあげましょう。おやつをあげるのも忘れずに。

もし途中で動いてしまっても、叱らずに「おすわり」からやり直してください。焦らず、3秒できたら十分。それを何度も繰り返すうちに、マルチーズは「待つ」ことを自然と学んでいきます。

3秒が安定してできるようになったら、5秒、10秒と少しずつ時間を延ばしていきましょう。できたときには、必ずにっこり笑って、一緒に喜んであげてくださいね。

マルチーズのしつけのポイント②お留守番の不安を少しずつ減らす

マルチーズなど小型犬は飼い主さんとの接触を好む傾向があります。だからこそ、お留守番が苦手な子も少なくありません。

でも、お留守番は生活の中で避けられない場面もあります。だからこそ、マルチーズが「ひとりでも大丈夫」と感じられるように、少しずつ練習を重ねていくことが大切です。いきなり長時間のお留守番を求めるのではなく、短い時間から始めて、成功体験を積み重ねていきましょう。

項目説明
最初の練習時間数分からスタート。
無理なく成功できる時間を選ぶ。
時間の延ばし方数分→10分→30分→1時間と、少しずつ延ばしていく。
外出前の合図外出時は一貫した声掛け(例:「いってくるね」)を行う。
帰宅後の接し方大げさに喜ばず、静かに「ただいま」と落ち着いたトーンで声をかける。
安心できる環境ハウスやベッド、お気に入りのおもちゃや毛布を置いておく。
分離不安の予防在宅中も、ひとりで過ごす時間を少しずつ作る。

お留守番の練習は、まず数分から。玄関を出て、すぐに戻ってくる程度の短い時間で構いません。静かに帰宅して、マルチーズが落ち着いているようなら、「よくできたね」と穏やかに褒めてあげましょう。これを繰り返すことで、「飼い主さんは必ず帰ってくる」という安心感が育っていきます。

また、ハウスやベッドなど、マルチーズが「ここなら安心」と感じられる場所を用意してあげることも大切です。そこにお気に入りのおもちゃや毛布を置いておくと、ひとりの時間も穏やかに過ごせるようになります。

さらに、在宅中も、あえてマルチーズと離れて別の部屋で過ごす時間を作ってみましょう。「ひとりの時間があっても大丈夫」という経験を、日常の中で少しずつ積み重ねることが、分離不安の予防にもつながります。

お留守番のドキドキを小さくするには、焦らず、安心の階段をゆっくりとのぼっていくこと。その子のペースに合わせながら、一緒に練習していきましょう。

愛犬の反応をよく見て「いってきます」の合図を育てよう

外出するとき。愛犬に「いってきます」と声をかけていますか。それとも、そっと静かに出ていくほうがいいのか、迷ったことがある方もいるかもしれません。

実は、こういった外出時の声かけは、その子の性格によって効果が異なってきます。同じ言葉で毎回合図を行っても、安心する子もいれば、逆にそわそわしてしまう子もいるのです。

あなたのマルチーズはどんな反応を見せてくれましたか。大切なのは、その子がどんなふうに感じているのかをちゃんと観察すること。毎日まっすぐ向き合って、その子に合った方法を一緒に見つけていきましょう。

項目説明
合図の言葉「いってきます」「いってくるね」など、毎回同じ言葉を使う。
声のトーン大げさにせず、落ち着いた様子で伝える。
観察のポイント声をかけた後、落ち着いているか、そわそわしているかを確認。
帰宅時の接し方「ただいま」と落ち着いた声で声をかけ、犬の平常心を促す。
練習の始め方数分の外出から始め、徐々に時間を延ばしていく。
合図が合わない場合声をかけずにそっと出るほうが向いている子もいる。

もし声かけをする場合は、「いってきます」「いってくるね」など、毎回同じ言葉を使うようにしましょう。大げさにならず、落ち着いた様子で伝えることがポイントです。帰宅したときも、「ただいま」と落ち着いた声で声をかけ、犬の平常心を促すように心がけましょう。

ただし、声かけをした後にそわそわしたり、吠えたりする様子が見られる場合は、声をかけずにそっと出るほうが向いているかもしれません。愛犬の反応をよく観察して、その子にとっての「安心」を見つけてあげてくださいね。

「いってきます」の合図は、毎回同じパターンで、落ち着いた声と行動で繰り返し練習することが大切です。合図に続く待機時間を徐々に延ばし、犬が静かに待てるようにトレーニングを重ねていきましょう。マルチーズが「この合図のあとは、ちょっと待つ時間なんだ」と理解できるようになれば、お留守番への不安も少しずつ小さくなっていきます。

マルチーズのしつけのポイント③トイレ成功を増やす、ほめ方とタイミング

トイレトレーニングは、多くの飼い主さんが悩むテーマの一つです。「なかなか覚えてくれない」「失敗ばかりで困っている」という声も、よく聞かれます。

でも、適切な方法を習得すれば、トイレトレーニングは比較的スムーズに進むことが多いのです。大切なのは、 ①成功したらしっかりたくさん褒めてあげること ②失敗しても「なんでもないんだよ」と無反応でやりすごすこと ③家族やマルチーズに関わる全員で対応を同じにすること この3つです。 すぐには難しいトイレトレーニング。3つのポイントを徹底して、繰り返して、愛犬ができるようになるまで伴走してあげてください。

項目説明
成功のタイミング起床後、食後、遊び後、就寝前をトイレ誘導のタイミングとする。
誘導の方法トイレタイミングに合わせて静かにトイレシートへ誘導する。
成功したら排泄後すぐに静かな声で褒め、適量のおやつを与える。
失敗したとき失敗時は無言で静かに片付け、叱責を避ける。
家族で統一家族全員で褒め言葉とタイミングを統一する。
トイレの場所静かで落ち着ける場所に設置し、移動させない。

起床後、食後、遊び後、就寝前は、マルチーズがトイレに行きたくなりやすいタイミング。そのタイミングに合わせて、トイレシートのある場所へ静かに誘導してあげましょう。

トイレシートの上で排泄できたら、終わった直後に「いい子!」と静かな声で褒めて、適量のおやつをあげてください。落ち着いたトーンで褒めて、安心感を持たせることがポイントです。

もし失敗してしまっても、決して叱らないこと。静かに片付けて、「なんでもないんだよ」という気持ちで接してあげましょう。次の排泄タイミングで、また誘導してあげてくださいね。

また、家族全員で褒め言葉とタイミングを統一することも大切です。褒め言葉は「いい子」など一つに決めて、みんなで同じように褒めてあげましょう。家族で話し合って、ルールを揃えてあげてください。

トイレ成功をふやすには、焦らず、やさしく、一貫したルールで続けること。マルチーズと一緒に、少しずつ積み重ねていきましょう。

マルチーズとの暮らしで気をつけたいこと

マルチーズとの暮らしは、毎日の小さな積み重ねでできています。

お手入れ、室内の環境、体調の変化。どれも、ちょっとした気づかいで、マルチーズの健康と安心を守ることができます。

マルチーズは、純白の長い被毛が特徴的な犬種。だからこそ、毎日のブラッシングや定期的なトリミングは欠かせません。

ブラッシングや毎日のお手入れは、絆を育てる一歩。
ふれあいとスキンシップをかねて、マルチーズとの信頼関係を深める大切な時間でもあるのです。
愛犬の小さな変化を見逃さないためにも、毎日のスキンシップの時間にブラッシングとお手入れをぜひ組み込んであげてください。

また、小さな体は寒さや暑さに敏感なので、室内の温度や湿度にも配慮が必要です。さらに、涙やけや皮膚トラブルなど、気をつけたいポイントもいくつかあります。

ここでは、マルチーズとの毎日を安心にするために、お手入れのタイミング、室内の安全チェック、体調の観察ポイントを具体的にお伝えしていきます。

「どのくらいの頻度でお手入れすればいいの?」「室内で気をつけることは?」
マルチーズとの毎日を安心に安全に過ごせるヒントの中から、ご家庭にあったスタイルを見つけてみてください。

毎日の暮らしの中で、マルチーズが快適に、安心して過ごせる環境をつくること。それが、長く健康に過ごすための第一歩です。

マルチーズの飼い方で迷わないお手入れとトリミングのタイミング

マルチーズの純白の被毛はとても魅力的。この被毛に惹かれてマルチーズをお迎えしたという方も少なくないのではないでしょうか。

マルチーズの美しい被毛を保つためには、毎日のブラッシングが欠かせません。また、4〜6週間に一度のトリミングがおすすめです。

毎日のブラッシングでは、被毛のもつれや切れ毛を防ぐことが期待できます。また、皮膚の赤みなどの異常を早く見つけることもできます。体をやさしく触りながら、しこりや赤み、かゆみの兆候がないか確認してあげましょう。

顔まわりは特に汚れやすいので、週に1回程度、目や口のまわりを優しく拭いて衛生を保つことが大切です。毛が伸びすぎると被毛が絡まりやすく、目に入ることで不快を招く場合もあるため、定期的なお手入れが大切になります。

プロのトリマーに依頼すると、カットに加えて爪切りや耳掃除などのケアを受けられるので安心です。

項目説明
毎日のブラッシングもつれや切れ毛を防ぎ、皮膚の健康もチェックする。
顔まわりのケア週に1回程度、目や口のまわりをやさしく拭く。
全身トリミング4〜6週間に1回程度が目安。
爪切り月に1回程度、または音がカチカチ鳴るようになったら。
耳掃除週に1回程度、耳の中を確認し、汚れていたら拭き取る。
シャンプー月に1〜2回程度、皮膚の状態を見ながら調整する。

お手入れは、マルチーズとのふれあいの時間でもあります。ブラッシング中に優しく声をかけることで、マルチーズがリラックスしやすくなる場合があります。「きれいになったね」「気持ちいいね」とやさしく語りかけながら、お手入れの時間を楽しんでくださいね。

トリミングサロンを予約するときは、慣れたサロンやトリマーに継続して依頼すると、犬が安心しやすくなります。慣れた環境と担当者なら、犬のストレスも軽減されやすいのです。

定期的なお手入れとトリミングで、マルチーズの美しさと健康を、ずっと保っていきましょう。

顔は週1 全身は4〜6週 ふんわりを保つコツ

マルチーズの被毛は、お手入れのタイミングを見極めることで、いつもふんわりと美しい状態を保つことができます。特に顔まわりと全身のトリミングは、それぞれ適切な頻度があります。

顔まわりは、涙やけや食べかすなどで汚れやすい場所。週に1回程度、目や口のまわりをやさしく拭いてあげることで、清潔さを保つことができます。また、目のまわりの毛が伸びて目に入ると、涙やけの原因にもなるため、気になるときはこまめにカットしてあげましょう。

全身のトリミングは、4〜6週間に1回程度が目安です。この頻度を守ることで、被毛が伸びすぎて絡まったり、不快になったりするのを防ぐことができます。

項目説明
顔まわりの拭き取り週に1回程度、目や口のまわりをやさしく拭く。
目のまわりのカット毛が目に入るようになったら、こまめにカットする。
全身トリミング4〜6週間に1回程度が目安。
トリミング予約次回の予約を帰り際に取っておくと安心。
カットスタイル短くしすぎず、ふんわり感を保つように伝える。

トリミングサロンでは、カットスタイルをトリマーさんに伝えることができます。「短くしすぎず、ふんわり感を保ってください」と具体的にお願いすると、イメージ通りの仕上がりになりやすくなります。また、次回の予約を帰り際に取っておくと、「あれ、いつ行ったっけ?」と忘れることなく、定期的なケアが続けやすくなります。

顔まわりのケアや全身のトリミングは、マルチーズの見た目の美しさだけでなく、快適さや健康を守るためにも大切です。ふんわりを保つ合図として、週1回の顔まわりケア、4〜6週間の全身トリミングを、習慣にしていけたらいいですね。

マルチーズの安全を守って おうちをほっとできる空間にする飼い方のコツ

マルチーズは、ほとんどの時間を室内で過ごす犬種です。だからこそ、室内の環境を整えてあげることが、健康で快適な暮らしにつながります。

温度や湿度、床の滑りやすさ、落ち着ける居場所。どれも、ちょっとした工夫で、マルチーズが安心して過ごせる環境をつくることができます。特に、小さな体のマルチーズは、寒さや暑さに敏感なので、季節に応じた配慮が大切です。

項目説明
室内温度18〜25度程度を維持。エアコンや暖房で調整する。
室内湿度40〜60%程度を維持。加湿器や換気で調整する。
床の滑り対策マットや滑り止め床材を敷いて、関節トラブルを予防する。
安心できる居場所ハウスやベッドなど、落ち着ける場所を用意する。
危険物の管理電気コード、小さな物、有害な植物などは届かない場所へ。
季節の配慮夏は熱中症対策、冬は保温対策を忘れずに。

マルチーズは、シングルコートのため、冬場は特に冷えやすく、夏場は熱中症のリスクもあります。室内温度は18〜25度、湿度は40〜60%程度を目安に、エアコンや加湿器を使って調整してあげましょう。

また、フローリングや大理石など滑りやすい床は、マルチーズの関節に負担がかかります。マルチーズは膝蓋骨脱臼などの関節トラブルを起こしやすい犬種なので、マットや滑り止め床材を敷いて、安全な環境を整えてあげることが大切です。

さらに、ハウスやベッドなど、マルチーズが「ここなら安心」と感じられる居場所を用意してあげましょう。電気コードや小さな誤飲しやすい物、有害な植物なども、マルチーズの届かない場所に移動させておくと安心です。

室内の安全チェックは、一度やって終わりではなく、季節や成長に合わせて見直していくことが大切。マルチーズが快適に過ごせる環境を、一緒につくっていきましょう。

すべらない床は安心のはじまり

マルチーズにとって、床の滑りやすさは、毎日の暮らしに直接影響する大切なポイントです。フローリングや大理石など、つるつるした床の上を歩くたびに、足が滑ってしまうと、関節に負担がかかり続けてしまいます。

マルチーズは、膝蓋骨脱臼などの関節トラブルを起こしやすい犬種です。特にシニア期や留守番中は、ケガのリスクが高まるため、床の滑り対策は必須といえます。

すべらない床は、マルチーズの安心のはじまり。ちょっとした工夫で、毎日の暮らしがぐっと安全になります。

項目説明
滑り止めマットよく歩く場所や走る場所に敷く。吸着加工付きが便利。
タイルマット広範囲の対策には、滑り止め機能付きタイルマットが効果的。
カーペットリビングなど長く過ごす場所に敷くと、足への負担が軽減される。
床材の選び方クッション性があり、滑りにくい素材を選ぶ。
セルフチェック実際に歩いて、滑りやすい場所がないか確認する。

滑り止め対策には、マットやカーペットを敷くのが手軽で効果的です。よく歩く廊下や、走り回るリビングなど、マルチーズが日常的に使う場所を中心に敷いてあげましょう。広範囲の対策には、滑り止め機能や吸着加工がついたタイルマットなどが便利です。

また、床材を選ぶときは、クッション性があり、滑りにくい素材を選ぶことがポイント。実際にあなた自身が歩いてみて、「ここは滑りやすいな」と感じる場所がないか、セルフチェックしてみるのもおすすめです。

すべらない床は、マルチーズが自由に動き回れる安心の土台。関節への負担を減らし、ケガのリスクを下げることで、長く健康に過ごせる環境をつくることができます。

マルチーズの変化に早めに気づける飼い方のコツ

マルチーズを飼っていると、「目のまわりが茶色く変色してきた」「皮膚が赤くなっている」といった小さな変化に気づくことがあります。

涙やけや皮膚トラブルは、マルチーズによく見られる悩みの一つ。でも、毎日ちょっとした習慣をつけるだけで、早めに気づいて、適切なケアをしてあげることができます。

大切なのは、「毎日同じタイミングで、同じ場所を見る」こと。朝のブラッシングのときや、夜のふれあいの時間など、決まったタイミングで観察する習慣をつけると、小さな変化にも気づきやすくなります。

項目説明
朝の目もとチェック短時間で構わないので、目のまわりの色や涙の量を確認する。
週1回の皮膚チェックお腹、脇、耳の後ろなど、赤みやかゆみがないか確認する。
涙やけのケアぬるま湯で濡らしたガーゼで、やさしく拭き取る。
記録の習慣スマートフォンで写真を撮っておくと、変化に気づきやすい。
気になるときは受診赤みやかゆみが続く場合は、動物病院へ相談する。

朝の目もとチェックは、短時間で構いません。ぬるま湯で濡らしたガーゼで、目のまわりをやさしく拭き取りながら、涙やけの色や範囲を確認してあげましょう。軽く乾かして、記録としてスマートフォンで写真を撮っておくと、「あれ、先週より濃くなってる?」といった変化に気づきやすくなります。

また、週に1回は、皮膚の状態もチェックしてあげましょう。お腹、脇、耳の後ろなど、毛が薄くて赤みが出やすい場所を中心に、やさしく触って確認します。赤みやかゆみ、脱毛などが見られる場合は、早めに動物病院へ相談してくださいね。

涙やけや皮膚トラブルは、原因により異なりますが、フードや生活習慣の見直しで軽減することがあります。水分補給、運動による代謝促進、目のまわりの清潔維持なども大切です。必要に応じて、専門的な検査や治療も検討しましょう。

小さな変化に気づく習慣は、マルチーズの健康を守る大切な一歩。毎日の観察を、やさしく続けていきましょう。

朝の支度のついでに、やさしい目もとケア

朝起きて、マルチーズの顔を見たとき。ちょっとだけ、目のまわりを観察する時間をつくってみませんか。毎日の短時間の観察習慣が、涙やけの早期発見とケアのきっかけになります。

涙やけは、涙が目のまわりの毛に付着して、茶色く変色してしまう状態です。マルチーズは涙やけが出やすい犬種の一つなので、毎日の観察とケアが大切になります。

朝の目もとルーティンは、とてもシンプル。ぬるま湯で濡らしたガーゼで、やさしく拭き取るだけです。継続的な清拭で目のまわりを清潔に保ち、涙やけの悪化を防ぐ可能性があります。

項目説明
用意するものぬるま湯、清潔なガーゼ(またはペット用ウェットティッシュ)。
拭き取り方目のまわりを、目頭から外側へやさしく拭く。
乾かし方乾いたガーゼで、軽くポンポンと押さえて水分を取る。
観察ポイント涙の量、変色の範囲、目やにの有無を確認する。
記録の方法週に1回程度、スマートフォンで写真を撮っておく。

朝の目もとケアは、ぬるま湯で濡らしたガーゼを用意して、目のまわりを目頭から外側へやさしく拭き取ります。力を入れすぎず、毛をなでるように拭くのがポイントです。拭き取ったあとは、乾いたガーゼで軽くポンポンと押さえて、水分を取ってあげましょう。

このとき、涙の量、変色の範囲、目やにの有無を確認してください。「いつもより涙が多いな」「変色が広がってきたかな」と感じたら、スマートフォンで写真を撮っておくと、変化を記録できます。週に1回程度、同じ角度で撮影しておくと、比較しやすくなります。

もし涙やけがひどくなったり、目が赤くなったり、目やにが増えたりする場合は、動物病院へ相談しましょう。涙腺のトラブルやアレルギーなど、原因を特定して適切な治療を受けることが大切です。

毎朝少しの週間で、マルチーズの目もとの健康を守るきっかけにしましょう。

笑顔がふえる毎日を育てるマルチーズの飼い方のまとめ

ここまで、マルチーズの飼い方について、性格や歴史、しつけ、お手入れ、毎日のケアまで、たくさんのことをお伝えしてきました。

マルチーズは、何千年もの間、人のそばで暮らし、愛されてきた犬種です。甘えん坊で人懐っこく、飼い主さんとの時間を何よりも大切にします。その一方で、繊細な一面も持ち合わせているからこそ、日々のやさしい配慮が、マルチーズの安心と幸せにつながります。

毎日のブラッシングは、被毛を美しく保つだけでなく、あなたとマルチーズの絆を深める大切な時間。トイレトレーニングやお留守番の練習は、焦らず、褒めて、一緒に成功を喜びながら進めていくもの。そして、涙やけや皮膚の小さな変化に気づく習慣は、マルチーズの健康を守る第一歩です。

完璧にできなくても大丈夫。マルチーズは、あなたが一生懸命向き合ってくれていることを、ちゃんと感じています。失敗したって、迷ったって、それも含めて、あなたとマルチーズの毎日です。

マルチーズとの暮らしは、お互いが心地よく、楽しく、幸せを感じられる毎日の積み重ね。この記事でお伝えしたことが、あなたとマルチーズの笑顔あふれる時間を、少しでも増やすきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。

「ペットのことで不安がある」「もっと詳しく知りたい」そんなときは、どうぞ気軽にご相談ください。私たちペッツメイトは、ペットを通じて人と人とをつなぎ、家族と家族をむすぶ「居場所」でありたいと願っています。あなたとマルチーズにとっての”もうひとつの家族の場所”として、いつでもそばにいます。
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マルチーズとの毎日が、あなたらしく、温かく、幸せなものでありますように。

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