コリーの寿命と病気のリアル。1日でも長く『大好き』を伝えるために

コリーの優雅な姿と、あの賢くて穏やかな瞳。 一緒に過ごす毎日は、きっと笑顔であふれていますよね。

朝のお散歩で颯爽と歩く姿、窓辺で日向ぼっこをしながらうとうとする姿、あなたが帰宅したときに嬉しそうに尻尾を振る姿。 どの瞬間も、かけがえのない宝物です。

「この幸せな時間を、できるだけ長く続けたい」 そう思うのは、愛するコリーと暮らすすべての飼い主さんに共通する、自然な想いでしょう。

コリーは、飼い主さんの気持ちを誰よりも敏感に察する犬種です。 だからこそ、あなたが正しい知識を持って、穏やかに笑顔でいることが、何よりも家族の幸せにつながります。

この記事では、コリーの平均寿命や、特に知っておきたい5つの病気について、専門的な情報を「明日からできること」に置き換えてお伝えします。

今日という一日を、最高の思い出として一緒に過ごせるように。 コリーとの暮らしを、もっと豊かに、もっと笑顔いっぱいにしていきましょう。

優雅な相棒、コリーと歩む前に。名前の由来や性格を知りましょう

コリーの長い被毛が風になびく姿、凛とした立ち姿、そして何かを見つめるときの賢そうな横顔。 一緒に暮らしていると、「この子は本当に私の言葉を理解しているのでは?」と感じる瞬間がありますよね。

それもそのはず、コリーはスコットランドの厳しい高地で、何世紀にもわたって羊飼いと共に働いてきた牧羊犬です。 広大な牧草地で群れを守り、飼い主のわずかな合図で的確に動き、時には迷子の羊を自ら探し出す。 そんな「人と共に働く喜び」を知っている犬種だからこそ、家庭でも飼い主さんの気持ちに寄り添い、深い絆を結べるのでしょう。

あなたの隣で穏やかに座っているコリーの血には、そんな献身的な歴史が流れています。 あの優雅な体格も、美しい被毛も、すべて厳しい自然環境を生き抜くために進化してきたものです。

この章では、コリーという犬種のルーツ、穏やかで思慮深い性格、そして健康を支える身体の特徴について見ていきます。

寿命や病気の話に入る前に、改めて「この子はどんな犬種なのか」を知ることで、日々のケアが、もっと愛おしい時間に変わります。

名犬ラッシーでも有名!コリーのルーツと名前の秘密

「コリー」という名前の由来には、いくつかの説があります。

スコットランドで飼われていた黒い顔をした羊を「コリー」と呼んでいたことから、その羊を守る犬が「コリー」と名付けられたという説。 あるいは、首回りの白い美しい毛並みが、現代の英語で「首輪」を意味する「collar(カラー)」に似ていたことから名付けられたという説もあります。

どちらにしても、コリーという名前には「人の暮らしを支える、かけがえのない存在」という意味が込められているのでしょう。

項目内容
原産地スコットランド・ハイランド(高地)地方
用途牧羊犬(羊の群れの管理・保護)
名前の由来黒い顔の羊「コリー」、または首輪を意味する「collar」
歴史的役割羊飼いのパートナーとして群れを守り、指示に従い的確に動く
特徴的な能力高い知性、飼い主の気持ちを読む力、家族への献身性

スコットランドの厳しいハイランド地方で、羊飼いたちはコリーと共に広大な牧草地を歩き、何百頭もの羊を守ってきました。 群れから離れた羊を見つけ出し、危険な場所から遠ざけ、時には外敵から身を挺して守る。 飼い主の言葉や仕草を深く理解し、指示される前に動くこともあったと言われています。

こうした歴史が、コリーの賢さ、忠実さ、そして「家族を守りたい」という本能を育んできました。

そして、コリーを世界的に有名にしたのが、1940年代に公開された映画「名犬ラッシー」です。 困難な状況でも諦めず家族を守り抜く姿は、コリーという犬種の本質そのものでした。

あなたの隣にいるコリーも、同じように深い愛情と責任感を持って、毎日あなたを見守っています。

▶︎参考【一般社団法人ジャパンケネルクラブ】牧羊犬・牧畜犬

コリーと寿命まで寄り添うために。穏やかで思慮深いその性格

コリーと暮らしていると、「この子は本当に私の気持ちがわかっているのでは?」と感じる瞬間がありますよね。

あなたが疲れて帰宅したとき、いつもより静かにそばに寄り添ってくれたり、家族の誰かが落ち込んでいると、そっと顔を覗き込んできたり。 コリーは、言葉を話さなくても、飼い主さんの心の状態を敏感に察する力を持っています。

項目内容
基本的な性格穏やか、忠実、思慮深い
知性レベル非常に高い(新しいコマンドを少ない回数で習得)
家族への態度献身的で愛情深く、子どもに対しても優しく忍耐強い
感受性飼い主の表情・声のトーンから感情を読み取る共感力
注意点環境変化や飼い主のストレスに敏感に反応しやすい

どうしてこんなに人の気持ちがわかるのでしょう。 それは、スコットランドの牧草地で羊飼いと一緒に働いてきた長い歴史があるからです。 飼い主の小さな声の変化や、ちょっとした表情から「今、何をすればいいか」を読み取って動いてきました。

家庭で暮らすコリーも同じです。 あなたが笑顔でいれば安心して尻尾を振り、あなたが不安そうにしていれば「何かあったのかな?」と心配そうな顔をします。

寿命や病気のことを考えると、どうしても不安な気持ちになることもあるでしょう。 でも、その不安をコリーは敏感に感じ取ってしまいます。

知識を持つことで、あなたが穏やかに笑顔でいられたら、それがコリーにとって一番の安心になります。

美しい毛並みと誇り高い体格。コリーの健康を支える身体の特徴

コリーの魅力といえば、やはりあの優雅な姿。 風になびく長い被毛、すらりと伸びた足、凛とした立ち姿は、見ているだけで心が洗われるようです。

でも、この美しさは見た目だけのものではありません。 スコットランドの厳しい自然環境を生き抜くために進化してきた、機能的な身体でもあります。

項目内容
体高オス:約61cm
メス:約56cm(個体差あり)
体重オス:約27〜34kg
メス:約23〜29kg(個体差あり)
被毛の役割ダブルコート(二重構造)で寒さや雨から身を守る
体型の特徴胸が深く幅が狭い(ディープチェスト)
運動能力持久力が高く、長時間の作業に適した筋肉質な体

あの豊かな被毛は、スコットランドの冷たい雨風から身を守るためのもの。 上毛と下毛の二重構造(ダブルコート)になっていて、保温性と撥水性に優れています。 春と秋の換毛期には、こまめなブラッシングで快適さを守ってあげられます。

そして、胸が深く幅が狭い体型。 これは広い牧草地を長時間走り続けるための高い持久力を支える構造です。 大きな心臓と肺を効率的に収めることで、酸素をたっぷり全身に送れるようになっています。

ただ、この体型には少し注意が必要な点もあります。 胸が深い大型犬は、お腹にガスが溜まりやすく、急に胃がねじれてしまう「胃拡張・胃捻転」という緊急事態を起こしやすい傾向があります。

でも、心配しすぎる必要はありません。 食事のあとすぐに激しく遊ばないようにするなど、少し工夫するだけで予防できることがたくさんあります。

コリーの美しい身体の特徴を知ることで、日々のケアがもっと意味のあるものになります。

コリーの寿命は何年?他の犬種や人間と比べてみました

「この子とあと何年一緒にいられるだろう?」

ふとそんなことを考えてしまう夜もあるかもしれません。 でも、寿命という数字は、決して「残された時間」を数えるためのものではありません。

今この瞬間、あなたの隣で穏やかに眠っているコリーと、どれだけ濃密な時間を過ごせるか。 そのために何ができるかを考えるための、やさしい道しるべです。

コリーの平均寿命は12〜13年と言われています。 大型犬の中では比較的長く、小型犬や中型犬と比べても遜色のない寿命を持つ犬種です。

ここでは、コリーの寿命を他の犬種や人間の年齢と比較しながら、どんな時期を過ごしているのか、これからどんなケアが必要になるのかを見ていきます。

数字はあくまで目安です。 大切なのは、今日という一日を、一緒に笑顔で過ごすこと。 そのために知っておきたいことを、一緒に確認していきましょう。

平均寿命は12〜13歳。家族としての時間を大切に過ごせる犬種です

コリーの平均寿命は、およそ12〜13歳です。

「12年」と聞くと短く感じるかもしれませんが、それは春夏秋冬を12回も一緒に過ごせるということ。 12回の桜、12回の海、12回の雪、12回の誕生日。 数字だけでは測れない、かけがえのない思い出を重ねていける時間です。

項目内容
コリーの平均寿命約12〜13歳
大型犬の平均寿命約10〜12歳
中型犬の平均寿命約12〜14歳
小型犬の平均寿命約12〜15歳
コリーの位置づけ大型犬の中では非常に長寿で、中型犬の平均に肉薄

一般的に、犬は体が大きいほど寿命が短い傾向があります。 超大型犬のグレート・デーンは7〜10歳、ゴールデン・レトリバーは10〜12歳が平均寿命とされています。

その中で、コリーは大型犬でありながら12〜13歳という寿命を持ち、柴犬などの中型犬の平均寿命に近い長さを持つ犬種です。 体の大きさと寿命の関係を考えると、これは嬉しい特徴と言えるでしょう。

もちろん、個体差もあります。 15歳、16歳まで元気に過ごすコリーもいれば、若くして病気と闘う子もいます。

大切なのは、寿命の長さではなく、毎日をどれだけ笑顔で満たせるか。 今日という日を、精一杯愛おしく過ごすことです。

小型犬や中型犬とどう違う?寿命から考えるコリーとの過ごし方

「大型犬は寿命が短い」という話を聞いたことがあるかもしれません。

確かに、チワワやトイ・プードルなどの小型犬は15歳以上生きることも珍しくありません。 一方で、コリーのような大型犬は、体が大きい分、心臓や関節への負担も大きく、老化のスピードも早い傾向があります。

でも、それは決して悲しいことではありません。 コリーとの時間は、小型犬よりも短いかもしれませんが、その分、とても濃密で特別なものになります。

犬種分類平均寿命代表的な犬種
小型犬約12〜15歳チワワ、トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンド
中型犬約12〜14歳柴犬、ビーグル、コッカー・スパニエル
大型犬約10〜12歳ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー
コリー約12〜13歳大型犬の中では長寿

小型犬は室内でのんびり過ごす時間が多いですが、コリーは広い場所で思い切り走ったり、一緒にハイキングを楽しんだり、アクティブな時間を共有できます。

雨の日の散歩も、雪の日のお出かけも、大きな体で全身で喜びを表現してくれるコリーとなら、何気ない日常が特別な思い出に変わります。

寿命の長さよりも、どんな時間を一緒に過ごせるかが大切です。 コリーのサイズだからこそ楽しめる、ダイナミックで心に残る毎日を、たくさん重ねていきましょう。

コリーの寿命を「人間の年齢」に換算。愛犬に寄り添うために

「うちの子、人間で言うと何歳くらいなんだろう?」

そんな風に考えたことはありませんか。 コリーの年齢を人間に換算することで、愛犬がどんな時期を過ごしているのか、もっと身近に感じられるかもしれません。

コリーの年齢人間換算年齢(目安)ライフステージ
1歳約15歳若年成犬(思春期)
2歳約24歳完全な成犬(若い社会人)
4歳約34歳成犬の充実期
6歳約42歳シニア期の入り口
8歳約50歳シニア期(穏やかな熟年期)
10歳約60歳高齢期
12歳約70歳老年期

かつては「犬の1年は人間の7年」と言われていましたが、これは正確ではありません。 犬は生後1年で急速に成長し、その後はゆっくりと年齢を重ねていきます。

6歳を過ぎたコリーは、人間で言えば40代半ば。 まだまだ元気いっぱいですが、少しずつ体に変化が出始める時期でもあります。

階段の上り下りがゆっくりになったり、お散歩のあと少し疲れた様子を見せたり。 それは決して弱っているのではなく、大人としての落ち着きを身につけているだけです。

愛犬が人生のどんな季節を過ごしているのか。 それを知ることで、寄り添い方も自然と変わってきます。

コリーの生活をサポートするために|特に注意したい5つの病気

「病気」という言葉を見ると、少し不安になってしまうかもしれません。

でも、知識は不安を消すための力になります。 どんな病気があるのかを知っておくことで、小さなサインに早く気づけたり、予防できることが増えたり、いざという時に冷静に行動できたりします。

コリーには、この犬種ならではの体質や遺伝的な特徴があります。 それは決して「弱点」ではなく、長い歴史の中で受け継がれてきた個性です。

たとえば、特定のお薬に敏感な体質を持っていたり、目の構造に生まれつきの特徴があったり。 これらは、コリーという犬種を理解する上でとても大切なことです。

ここでは、コリーと暮らす上で特に知っておきたい5つの病気について、一つひとつ丁寧に見ていきます。 どんなサインが出るのか、どうすれば予防できるのか、もし病気になったらどうすればいいのか。

知っているだけで守れる命があります。 そして、知っていることで、あなた自身が穏やかでいられます。

あなたと家族の毎日を、もっと安心で満たすために、一緒に確認していきましょう。

コリーの病気① 特定の薬が体に合わない「MDR1欠損症(薬物過敏症)」

コリーを動物病院に連れて行くとき、獣医師さんから「コリーは特定のお薬に注意が必要ですね」と言われたことはありませんか。

これは、多くのコリーに見られる「MDR1欠損症」という体質のことです。 研究によると、コリーの約70〜75%がこの体質を持っているとされています。

病気というより、生まれつきの体の特徴と考えた方がわかりやすいかもしれません。

この体質を持っていると、本来脳に入ってはいけない薬の成分が、脳へ届きやすくなってしまいます。 そのため、普通の犬には安全なお薬でも、コリーの体には強く効きすぎてしまうことがあります。

でも、心配しすぎる必要はありません。 一度のDNA検査で一生の体質がわかりますし、獣医師さんと共有していればきちんと対応できます。

ここでは、MDR1欠損症とはどんな体質なのか、どんなお薬に注意が必要なのか、そしてどうすれば安心して治療を受けられるのかを見ていきましょう。

脳を守る機能が原因?普通の薬が「毒」になってしまう体質のこと

私たちの体には、脳に有害なものが入らないように守る「門番」のような仕組みがあります。 コリーも同じように、この門番が脳を守っているのですが、MDR1欠損症を持つコリーは、この門番の力が弱くなっています。

項目内容
MDR1欠損症とは脳を守る「排出ポンプ」の機能が低下した体質
保有率コリーの約70%が少なくとも1つの変異遺伝子を保有
何が起きるか通常なら脳に入らない薬が、脳内に蓄積してしまう
主な症状ふらつき、意識障害、呼吸困難など神経症状
遺伝形式常染色体不完全優性(両親から受け継ぐ)

通常、脳には「血液脳関門」という関所があって、脳に悪いものをブロックしています。 でも、MDR1欠損症があると、このブロック機能が働かず、お薬の成分が脳に入り込んでしまいます。

その結果、少量のお薬でも脳に強く作用して、ふらついたり、意識がもうろうとしたり、最悪の場合は命に関わることもあります。

「うちの子、検査したことがない」という方も、今からでも遅くありません。 動物病院で簡単な遺伝子検査ができますので、一度相談してみましょう。

病院で必ず伝えたい!命を守るための治療とお薬の知識

MDR1欠損症を持つコリーにとって、特に注意が必要なお薬があります。 動物病院を受診する際は、必ず「うちの子はコリーで、MDR1の検査結果を持っています」と伝えましょう。

薬の種類代表的な薬品名注意点
フィラリア予防薬(高用量)イベルメクチン予防用量(6〜12μg/kg)は安全。治療用の高用量は危険
下痢止めロペラミド(イモジウム等)人間用の市販薬。MDR1欠損症には使用禁止
鎮静剤アセプロマジン獣医師による慎重な用量調整が必要(25〜50%減量)
抗がん剤ビンクリスチン、ドキソルビシン専門医による慎重な用量調整が必要
ノミ・ダニ駆除薬イソキサゾリン系(ネクスガード等)安全性が確認されており使用可能

特に注意したいのが、人間用の下痢止め「ロペラミド」です。 市販されているため手軽に手に入りますが、MDR1欠損症のコリーには使用禁止です。 致死的な神経毒性を引き起こす危険があります。

フィラリア予防薬の「イベルメクチン」は、通常の予防用量(6〜12μg/kg)であれば安全に使えます。 ただし、皮膚病の治療などで使う高用量は危険ですので、必ず獣医師さんに相談しましょう。

嬉しいことに、最近のノミ・ダニ駆除薬「ネクスガード」などのイソキサゾリン系は、MDR1欠損症のコリーでも安全に使えることが確認されています。 従来の薬剤に代わる安心の選択肢です。

動物病院の診察券や首輪に「MDR1陽性」とメモを貼っておくと、緊急時にも安心です。

遺伝子検査で安心。家族で共有したい「お薬チェックリスト」の予防策

MDR1欠損症があるかどうかは、遺伝子検査で確実にわかります。

検査は動物病院で、口の中の粘膜を綿棒で軽くこするだけ。 痛みもなく、数分で終わります。

項目内容
検査方法口腔粘膜または血液を採取してDNA検査
検査回数一生に一度だけでOK(体質は変わらない)
費用目安約10,000〜15,000円程度
結果が出るまで約2〜3週間
わかること正常/ヘテロ接合体/ホモ接合体の3パターン

検査結果は「正常」「ヘテロ接合体(1つ変異あり)」「ホモ接合体(2つ変異あり)」の3つに分かれます。 ヘテロ接合体でも薬物への感受性が高まるため、油断は禁物です。

検査結果がわかったら、家族全員で共有しましょう。 冷蔵庫や玄関など、目につく場所に「使ってはいけない薬リスト」を貼っておくと安心です。

また、動物病院の診察券に「MDR1陽性」とメモを入れておけば、緊急時や旅行先の病院でも伝え忘れを防げます。

知ることが、最大の予防になります。 まだ検査をしていない方は、次の健康診断のタイミングで獣医師さんに相談してみましょう。

コリーの病気② 瞳の奥に特徴がある「コリー眼異常(CEA)」

愛犬の瞳を覗き込むと、いつも優しく見つめ返してくれるコリー。 でも、その美しい瞳の奥に、生まれつきの特徴を持っている子もいます。

それが「コリー眼異常(CEA)」です。

コリーの約70〜97%が、この眼の特徴に関わる遺伝子を持っていると言われています。 ただし、遺伝子を持っているからといって、必ずしも視力に問題が出るわけではありません。

多くの場合、軽度の変化にとどまり、普通に生活できる子がほとんどです。

ここでは、コリー眼異常とはどんな特徴なのか、どんなサインに気をつければいいのか、そして診察や予防のために知っておきたいことを見ていきます。

視力に不安があっても、コリーは嗅覚や聴覚でしっかり補ってくれます。 大切なのは、早く気づいて、病気に合った暮らし方を一緒に見つけていくことです。

生まれつきの目の形が原因?視力に現れる病気のサイン

コリー眼異常(CEA)は、生まれつき目の奥の構造が通常とは少し違う状態です。 具体的には、網膜の裏側にある「脈絡膜」という血管の層が薄くなっています。

項目内容
CEAとは眼球の発生段階における脈絡膜の形成不全
保有率コリーの約70〜97%が遺伝子を保有
重症度軽度(無症状)〜重度(網膜剥離・失明)まで幅がある
主な症状暗い場所を怖がる、段差でつまずく、物にぶつかる
遺伝形式常染色体劣性遺伝

症状の現れ方は、個体によって大きく違います。 軽度の場合は視力に全く影響がなく、一生気づかないまま過ごす子もいます。

一方で、重度の場合は網膜が剥がれたり、眼の中で出血したりして、視力を失うこともあります。

日常生活で気をつけたいサインは、次のようなものです。

  • 暗い場所や夕方の散歩を嫌がるようになった。
  • 階段やちょっとした段差でつまずくことが増えた。
  • おもちゃや家具にぶつかることがある。

こうしたサインが見られたら、早めに動物病院で眼科検査を受けましょう。

専門医での診察。コリーの視力と長く付き合うための治療

コリー眼異常(CEA)は、残念ながら現在のところ根本的な治療法はありません。 でも、それは「何もできない」という意味ではありません。

項目内容
診断方法獣医眼科医による散瞳眼底検査(生後6〜8週齢が最適)
治療の基本進行を抑える対症療法と生活環境の調整
軽度の場合定期的な眼科検診で経過観察
重度の場合網膜剥離や出血への緊急対応が必要
遺伝子検査繁殖に供する場合は遺伝子型の確認が推奨

CEAの診断は、専門の獣医眼科医による「散瞳眼底検査」で行います。 生後6〜8週齢の間に検査を受けるのが最も正確です。

というのも、成長とともに眼底に色素が沈着すると、軽度の変化が見えなくなってしまう「ゴー・ノーマル」という現象が起きることがあるからです。

もし視力に影響が出ている場合でも、コリーは驚くほど適応力があります。 嗅覚や聴覚を使って家の中を覚え、いつもの散歩コースなら問題なく歩けるようになります。

家具の配置を変えないようにする、階段に滑り止めをつける、声をかけて位置を知らせるなど、ちょっとした工夫で愛犬の暮らしを支えられます。

完治が難しい場合でも、支え合って生きていく家族の道を探すことができます。

親犬の情報もヒントに。子犬の頃からできる目の病気への備え

コリー眼異常(CEA)は遺伝性の病気です。 そのため、お迎えする前にブリーダーさんから親犬の情報を聞いておくことが、とても大切な備えになります。

項目内容
遺伝形式常染色体劣性遺伝(両親から1つずつ受け継ぐ)
遺伝子型クリア(正常)/キャリア(保因)/アフェクテッド(発症)
推奨される検査時期生後6〜8週齢(色素沈着前)
ブリーダーへの確認事項親犬の遺伝子検査結果、眼科検査の有無
予防の基本遺伝子検査で事前にリスクを把握する

親犬の両方が「クリア(正常)」であれば、子犬がCEAを発症することはありません。 親犬の片方が「キャリア(保因者)」の場合、子犬もキャリアになる可能性があります。

信頼できるブリーダーさんは、親犬の遺伝子検査結果や眼科検査の記録を見せてくれます。 もしこれから子犬を迎える予定なら、ぜひ確認してみましょう。

すでに一緒に暮らしている場合は、生後6〜8週齢を過ぎていても、獣医眼科医に相談してみる価値はあります。 また、遺伝子検査を受けることで、将来の繁殖計画にも役立てられます。

早く知ることで、早く対応できます。

コリーの病気③ 数時間で命に関わる緊急事態「胃拡張・胃捻転症候群」

夕食後、いつもなら穏やかに休んでいるはずのコリーが、落ち着きなくウロウロしている。 何度も吐こうとするのに、何も出てこない。 お腹が膨らんで、触ろうとすると痛そうに嫌がる。

もしこんな様子が見られたら、それは「胃拡張・胃捻転症候群(GDV)」かもしれません。

この病気は、数時間のうちに命を落とす危険がある緊急事態です。 コリーのような胸が深い大型犬は、体の構造上、この病気を起こしやすい傾向があります。

でも、知っていれば予防できることがたくさんあります。

ここでは、どんなサインに気をつければいいのか、緊急時にどう行動すればいいのか、そして毎日の生活でできる予防法について見ていきます。

お腹の膨らみや空吐きに注意。コリーの命を守るためのサイン

胃拡張・胃捻転症候群(GDV)は、突然やってきます。 夕食後や夜間に起きることが多く、気づいたときにはすでに危険な状態になっていることもあります。

項目内容
発症のタイミング食後数時間以内、特に夕食後や夜間に多い
初期症状落ち着きがない、ウロウロする、座れない
特徴的な症状吐こうとするが何も出ない(空吐き)、大量のよだれ
進行した症状お腹が太鼓のように膨らむ、歯茎が白くなる、虚脱
緊急度数時間以内に処置しないと命に関わる

一番わかりやすいサインは「吐きたそうなのに、何も出てこない」という様子です。 何度もオエッオエッとするのに、白い泡や唾液しか出ません。

お腹を見ると、風船のように膨らんでパンパンに。 触ろうとすると痛がって嫌がり、呼吸も浅く速くなります。

こんな様子が見られたら、夜中でも迷わず動物病院へ連絡しましょう。 「様子を見てから」と思っている間に、取り返しのつかないことになる病気です。

少しでも「おかしいな」と感じたら、すぐに動く。

これが愛犬を守ってくれる要となるのです。

一刻を争う緊急手術。胃を固定して再発を防ぐ治療の重要性

GDVと診断されたら、すぐに手術が必要です。 一刻を争う状態なので、まずは点滴や酸素吸入で状態を安定させてから、緊急手術が行われます。

項目内容
治療の基本緊急手術で胃の捻転を元に戻し、壊死組織を切除
胃固定術胃を腹壁に縫い付けて再発を防ぐ処置
手術の成功率早期発見・早期治療で約80〜90%
入院期間通常3〜7日程度(状態により変動)
再発予防手術時に胃固定術を行うことで再発リスクが大幅に低下

手術では、ねじれた胃を元の位置に戻し、壊死してしまった組織があれば切除します。 そして、再び胃がねじれないように、胃の一部を腹壁に縫い付ける「胃固定術」を同時に行います。

この胃固定術がとても大切です。 一度GDVを起こした犬は、再発する確率が非常に高いため、固定することで命を守れます。

手術後は数日間の入院が必要で、その間に食事を少しずつ再開していきます。 退院後も、しばらくは安静が必要です。

早く気づいて、早く病院へ連れて行くことで、手術の成功率は大きく上がります。 愛犬の「いつもと違う」に気づくあなたの目が、何よりも大切です。

食後の「おやすみタイム」を習慣に。今日からできる病気予防

GDVは怖い病気ですが、日々の暮らしの中でできる予防法がたくさんあります。 特別なことではなく、ちょっとした習慣を変えるだけで、リスクをぐっと減らせます。

予防策具体的な方法
食事の回数1日2〜3回に分けて与える(1回の量を減らす)
食べるスピード早食い防止食器を使う、手であげるなど工夫する
食後の運動制限食後1〜2時間は激しい運動や遊びを避ける
水の飲み方食後すぐの大量飲水を避ける
予防的胃固定術去勢・避妊手術時に同時に行う選択肢もある

一番大切なのは、食事のあとにゆっくり休ませることです。 ごはんを食べ終わったら、1〜2時間は静かに過ごす「おやすみタイム」を作りましょう。

遊びたそうにしていても、「ごはんのあとはのんびりね」と声をかけて、落ち着かせてあげます。

また、早食いもリスクを高めます。 凹凸のある早食い防止食器を使ったり、少量ずつ手であげたりすると、ゆっくり食べる習慣がつきます。

胸が深い体型のコリーには、予防的に胃固定術を受けるという選択肢もあります。 去勢や避妊手術のタイミングで一緒に行えば、一度の麻酔で済みます。

気になる方は、かかりつけの獣医師さんに相談してみましょう。

コリーの病気④ お鼻のデリケートな日焼け「コリーノーズ(日光性皮膚炎)」

コリーの美しい顔立ちの中心にある、黒くて艶やかな鼻。 でも、この鼻は実はとてもデリケートです。

夏の強い日差しを浴び続けると、鼻の色が薄くなったり、ピンク色に変わったりすることがあります。 これが「コリーノーズ」と呼ばれる日光性皮膚炎です。

軽いうちは見た目の変化だけですが、放っておくと炎症が進み、かさぶたができたり、出血したりすることもあります。 さらに悪化すると、皮膚がんのリスクも高まります。

でも、心配しすぎる必要はありません。 お散歩の時間を工夫したり、専用の日焼け止めを使ったりするだけで、十分に予防できます。

ここでは、コリーノーズの症状やサイン、病院での治療、そして毎日のお散歩でできる日差し対策について見ていきます。

コリーの可愛い鼻を、一緒に守っていきましょう。

紫外線が原因?お鼻の色が抜けたり、かさぶたができたりする変化

コリーノーズは、紫外線によって鼻の皮膚がダメージを受ける病気です。 特に、鼻の色素が薄いコリーや、色素が部分的に抜けている子に起きやすい傾向があります。

項目内容
主な原因紫外線による皮膚ダメージと自己免疫反応
発症しやすい子鼻の色素が薄い個体、遺伝的素因を持つ個体
初期症状鼻の色が薄くなる、ピンク色に変色する
進行した症状赤み、かさぶた、びらん、出血
放置した場合のリスク皮膚がん(扁平上皮癌)への悪性転化

最初は「なんだか鼻の色が薄くなったかな?」という程度の変化です。 黒かった鼻が、少しずつピンクっぽくなってきます。

そのまま紫外線を浴び続けると、鼻の表面がザラザラになり、赤く炎症を起こします。 さらに進むと、かさぶたができたり、皮膚がめくれて出血したりすることも。

痛みやかゆみを伴うこともあり、愛犬が鼻を気にして前足でこすったり、床にこすりつけたりする様子が見られます。

最も怖いのは、慢性的な炎症と紫外線ダメージが重なると、皮膚がんに変化する可能性があることです。

「ちょっと色が薄くなっただけ」と思わず、早めに動物病院で診てもらいましょう。

炎症を和らげるケア。悪化させないための病院での治療法

コリーノーズに気づいたら、早めに動物病院へ。 軽いうちなら、塗り薬だけで良くなることも多いです。

項目内容
診断方法視診と病歴確認、必要に応じて皮膚生検
軽度の治療ステロイド軟膏やタクロリムス軟膏の塗布
中等度〜重度の治療テトラサイクリン系抗生物質とナイアシンアミドの内服療法
紫外線対策犬用日焼け止めの使用、物理的遮光
定期的な経過観察悪性転化の早期発見のため継続受診が必要

まずは鼻に塗るお薬から始めます。 ステロイド軟膏やタクロリムスという塗り薬を、優しく鼻に塗ってあげるだけです。

少し進んでしまっている場合は、飲み薬を使うこともあります。 抗生物質とビタミンB3を組み合わせたもので、体に優しく炎症を抑えてくれます。

お薬と一緒に、日差し対策も続けることが大切です。 犬用の日焼け止めを塗ったり、暑い時間のお散歩を避けたり。

一度良くなっても、また日差しを浴びれば戻ってしまうこともあります。 時々、獣医師さんに診てもらうことで、安心して過ごせます。

お散歩の時間やコース選び。今日からできる日差し対策の予防

コリーノーズの予防は、毎日のお散歩の工夫から始められます。 特別なことは何もいりません。ちょっとした心がけが日差しから守ってくれるのです。

予防策具体的な方法
散歩の時間帯午前10時〜午後4時の強い日差しを避ける
散歩コースの工夫木陰の多い道や公園を選ぶ
犬用日焼け止め酸化チタンベースの安全なものを鼻に塗る
避けるべき成分酸化亜鉛、サリチル酸塩(犬には有毒)
物理的な遮光帽子や鼻カバーの使用も選択肢

一番簡単なのは、お散歩の時間を変えることです。 紫外線が強い昼間を避けて、朝早くや夕方に出かけるだけで、ずいぶん違います。

どうしても昼間に出かける時は、木陰の多いコースを選びましょう。 公園の木の下や、建物の影を歩くだけでも、鼻への負担が減ります。

犬用の日焼け止めも便利です。 ただし、人間用は絶対に使えません。 酸化亜鉛という成分が入っていると、犬が舐めた時に中毒を起こす危険があります。

犬専用のもので、酸化チタンベースの安全なものを選びましょう。

夏の間だけでも、こうした工夫を続けることで鼻を日焼けから守ることができます。

コリーの病気⑤ 腰を振るように歩いていたら「股関節形成不全」

階段を上るのを嫌がるようになった。 立ち上がる時に、少しためらうような動作をする。 歩く姿を後ろから見ると、腰を左右に振るように歩いている。

こんな様子が見られたら、それは「股関節形成不全」のサインかもしれません。

股関節形成不全は、大型犬に多い病気です。 ただ、コリーは他の大型犬と比べて発症率が低く、約2.8%程度とされています。

それでも、ゼロではありません。 足腰に違和感があっても、コリーは我慢強いので、なかなか気づきにくいこともあります。

ここでは、股関節形成不全とはどんな病気なのか、どんな歩き方のサインに気をつければいいのか、そして痛みを和らげるための治療や、毎日の生活でできる工夫について見ていきます。

早く気づいて、優しくサポートしてあげてくださいね。

大型犬に多い足腰の悩み。コリーの歩き方に出る病気の兆候

股関節形成不全は、太ももの骨と骨盤をつなぐ股関節がうまく噛み合わない状態です。 関節が緩んでいるため、歩くたびに骨同士がこすれて、痛みや炎症を起こします。

項目内容
股関節形成不全とは大腿骨頭と寛骨臼の適合不良による関節の緩み
コリーの発症率約2.8%(他の大型犬より低い)
主な症状腰を振って歩く、階段を嫌がる、運動を避ける
特徴的な歩き方モンローウォーク(腰を左右に振る)、バニーホッピング(うさぎ跳び)
遺伝形式多因子遺伝(遺伝+環境要因)

一番わかりやすいのが「モンローウォーク」と呼ばれる歩き方です。 後ろから見ると、腰を左右に大きく振りながら歩きます。

走る時には「バニーホッピング」といって、うさぎのように両後ろ足を揃えて蹴るような動きをすることも。 これは、片足ずつ蹴ると痛いので、両足で一緒に蹴って痛みを分散させているからです。

他にも、こんなサインがあります。

お散歩の途中で座り込むことが増えた。 車に飛び乗るのをためらうようになった。 後ろ足の筋肉が細くなって、前足ばかり太くなってきた。

こうした様子が見られたら、動物病院でレントゲン検査を受けてみましょう。

痛みを取り除いてあげたい。お薬や体重管理での治療法

股関節形成不全と診断されても、コリーは比較的軽症で済むことが多いです。 手術ではなく、お薬や生活の工夫で痛みを和らげながら過ごせる子がほとんどです。

項目内容
治療の基本痛みの緩和と関節への負担軽減
薬物療法非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、サプリメント
体重管理適正体重の維持(最も重要)
運動療法水泳(ハイドロセラピー)、筋力維持のための穏やかな運動
外科手術重症例のみ(骨盤骨切り術、人工関節置換術など)

まず大切なのが、体重管理です。 太りすぎると、それだけ股関節への負担が増えてしまいます。 適正体重を保つだけで、痛みがぐっと楽になります。

痛みがある時は、お薬で和らげてあげます。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)という、人間の痛み止めと似たお薬を使います。

グルコサミンやコンドロイチンといったサプリメントも、関節の健康を支えてくれます。

運動は、水泳が特におすすめです。 水の中なら体重がかからないので、股関節に負担をかけずに筋肉を鍛えられます。 筋肉が関節を支えてくれるようになると、痛みも減っていきます。

重症の場合は手術という選択肢もありますが、コリーの場合はそこまで必要なケースは少ないです。

毎日のお散歩を工夫して。寿命まで元気に歩くための環境づくり

股関節形成不全があっても、毎日の暮らしを少し工夫するだけで快適に過ごせます。 家の中や散歩コースを、愛犬の足腰に優しい環境に整えてあげましょう。

予防・ケアのポイント具体的な方法
床の滑り止めフローリングにマットやカーペットを敷く
段差の解消スロープの設置、階段の上り下りを減らす
適度な運動短時間の散歩を複数回、水泳がおすすめ
寝床の工夫低反発マットや整形外科用ベッドの使用
体重管理おやつの量に注意、適正体重の維持

一番大切なのが、床の滑り止めです。 フローリングは足が滑りやすく、立ち上がる時に股関節へ大きな負担がかかります。 カーペットやマットを敷くだけで、愛犬の足腰がずいぶん楽になります。

階段の上り下りも、できるだけ減らしてあげたいところ。 ソファやベッドへの乗り降りには、ステップやスロープを使うのもいいでしょう。

お散歩は、長い時間歩くより、短い時間を何回かに分けた方が優しいです。 疲れすぎない程度に、のんびり歩きましょう。

寝床には、低反発マットや整形外科用のベッドを用意してあげると、関節への負担が減ります。

こうした小さな工夫の積み重ねが、がずっと自分の足で歩き続けることを支えてくれます。

コリーの健康を支える3つの柱

病気について知ることは大切ですが、それ以上に大切なのは、毎日の暮らしの中でできることです。

特別なことは何もいりません。 ブラッシングをしながら体の変化に気づいたり、一緒に遊びながら脳を元気にしたり、困った時に気軽に相談できる場所を見つけたり。

そんな日々の積み重ねが、病気を遠ざけ、家族の時間をもっと豊かにしてくれます。

ここでは、コリーとの暮らしの中で大切にしたい3つの柱についてお伝えします。

一つ目は、毎日のブラッシングを「健康チェックの時間」にすること。 二つ目は、コリーの賢さを満たす知育遊びで、脳の若さを保つこと。 三つ目は、不安を一人で抱え込まず、信頼できる専門家に相談できる場所を持つこと。

どれも難しいことではありません。 あなたと愛犬の毎日が、もっと笑顔で満たされるための、やさしいヒントです。

毎日のブラッシングは、病気を見つける最高のスキンシップ

コリーの美しい長い被毛は、毎日のブラッシングが欠かせません。 でも、ブラッシングは単なるお手入れではありません。

愛犬の体を隅々まで触ることで、小さな変化にいち早く気づける、大切な健康チェックの時間です。

ブラッシング中に確認できることチェックポイント
皮膚の状態赤み、かさぶた、脱毛、しこり、できもの
被毛の状態毛づやの変化、抜け毛の量、もつれやフケ
耳の状態臭い、赤み、黒い耳垢、かゆがる仕草
目の状態涙やけ、充血、目やにの量や色
体型の変化痩せた、太った、筋肉が落ちた

ブラシを通しながら、鼻の色が薄くなっていないか見てみましょう。 お腹を触った時に、いつもより硬かったり、嫌がったりしないか確かめます。 足の裏の肉球に傷がないか、関節を曲げた時に痛がらないかも、そっと確認できます。

「あれ、いつもと違うかも?」

そんな小さな気づきが、病気の早期発見につながります。

ブラッシングの時間は、愛犬にとっても、あなたの優しい手で触れてもらえる幸せな時間。 「今日も元気だね」「気持ちいいね」と声をかけながら、愛情を確かめ合う大切な時間にしましょう。

「脳の若さ」が寿命を支える。コリーの知性を満たす知育遊び

コリーは、とても賢い犬種です。 牧羊犬として働いてきた歴史の中で、考えて、判断して、行動する力を磨いてきました。

だからこそ、体の健康と同じくらい、脳の健康も大切です。

知育遊びの効果具体的な内容
認知機能の維持新しいトリックを覚える、パズルトイで遊ぶ
ストレス解消嗅覚を使った宝探しゲーム(ノーズワーク)
飼い主との絆クリッカートレーニングなど一緒に楽しむ時間
老化予防脳への刺激が認知症を遅らせる
満足感・充実感「考えて解決する」喜びを味わえる

特におすすめなのが、おやつを隠して探させる「ノーズワーク」です。 部屋のあちこちにおやつを隠して、「探して!」と声をかけるだけ。鼻をクンクンさせながら、一生懸命探してくれることでしょう。

見つけた時の嬉しそうな顔といったら、こちらまで笑顔になります。

新しいトリックを教えるのも、脳への良い刺激になります。 「お手」「おかわり」だけでなく、「ターン(回れ)」や「バック(下がれ)」など、少しずつレベルを上げていくと一緒に楽しむことができます。

大切なのは、一緒に遊ぶこと。 あなたが笑顔で遊んでくれることが、コリーにとって何よりの喜びです。

脳が元気だと、体も元気でいられます。 毎日数分でいいので、「考える時間」を作ってあげましょう。

安心して相談できる場所を。コリーの病気不安を一人で抱えないで

どんなに気をつけていても、不安になることはあります。

「この症状、病院に行くべき?」 「こんなこと聞いてもいいのかな?」 「他のコリーの飼い主さんは、どうしているんだろう?」

そんな不安を、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

相談できる場所どんな時に頼れるか
かかりつけの動物病院健康診断、病気の相談、緊急時の対応
獣医師・動物看護師専門的なアドバイス、治療方針の相談
ペットショップスタッフ日常ケアの悩み、フード選び、しつけ相談
コリー飼い主コミュニティ同じ犬種ならではの悩みを共有
ペット保険の相談窓口医療費や補償に関する相談

かかりつけの動物病院は、愛犬の体調を一番よく知っている場所です。 「こんな小さなこと」と思っても、遠慮せずに相談してみましょう。 獣医師さんは、飼い主さんの「気づき」を大切にしてくれます。

ペットショップのスタッフも、コリーを愛する仲間です。 フードの選び方や、日々のケアで困ったことがあれば、気軽に声をかけてみてください。

同じコリーを飼っている仲間と話すことも、心の支えになります。 「うちの子もそうだったよ」という言葉に、どれだけ救われることか。

あなたが穏やかでいられることが、一番の安心になります。 一人で悩まず、信頼できる人に声をかけてみましょう。

コリーの寿命や病気の不安を解消して、一生モノの絆を育みませんか?

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

コリーの寿命や病気について知ることは、不安を感じるためではありません。 正しい知識を持つことで、漠然とした不安が消え、今この瞬間をもっと楽しめるようになるためです。

MDR1欠損症の検査を受ければ、どんなお薬が安全かわかります。 コリー眼異常を早期に見つければ、暮らし方を工夫できます。 胃拡張・胃捻転のサインを知っていれば、いざという時に冷静に動けます。 日差し対策を続ければ、コリーノーズは予防できます。 床に滑り止めを敷くだけで、股関節への負担が減ります。

どれも、難しいことではありません。

そして何より大切なのは、知識を得たことで、あなた自身が穏やかでいられることです。 コリーは、飼い主さんの心をそのまま映す犬です。 あなたが笑顔でいれば、コリーも安心して笑顔になります。

毎日のブラッシングで「今日も元気だね」と声をかけ、一緒に遊んで笑い合い、困った時には信頼できる人に相談する。 そんな何気ない日々の積み重ねが、一生モノの絆を育んでいきます。

寿命という数字を恐れるのではなく、今日という一日を、コリーと一緒に全力で愛しましょう。

▶︎私たちがお手伝いできること

ペットのことで不安や心配があれば、どうぞ気軽にご相談ください。
私たちペッツメイトは、あなたとコリーの絆を、いつでも応援しています。

ペットメイト お悩み相談室

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ペットメイトのスタッフが動物たちに関する情報をお伝えしております。動物に関する知識やお悩み事を解決するためのNoteです。
分からないことは店頭で相談受け付けてます。