2026/8/25
ロングコートチワワの性格と特徴!スムースコートとの違いと平均体重!歴史が古い犬種
ふわふわの飾り毛を揺らして、小さな体で玄関までかけてくる。
ソファでとなりに寄り添い、安心しきった顔ですやすやと眠る。
ロングコートチワワとの毎日には、そんなあたたかい時間が流れています。
こんなにも甘えん坊で、ご家族にまっすぐな愛情を注いでくれる一方、知らない人や物音にはピリッと勇敢な一面も見せてくれます。
この甘えん坊と警戒心という二つの顔こそ、ロングコートチワワならではの愛らしさです。
二面性がどこから生まれたのかを知ると、日々の姿がもっといとおしく感じられます。
その理由を、ここからゆっくり一緒に見ていきましょう。
ロングコートチワワの性格を育んだ歴史と特徴

ロングコートチワワの性格は、ご家族への深い愛情と、外の世界への強い警戒心という二つの顔を持っています。
世界でいちばん小さな体と、人のそばで生きてきた長い歴史が、この二面性を育みました。
甘えん坊と警戒心の二面性
心を許したご家族のそばをとにかく離れたがらず、膝のうえを「ここは私の場所」と言わんばかりに陣取って、無邪気な笑顔を見せてくれる。
リビングからキッチンへ移動するだけでも、パタパタと小さな足音を鳴らしてついてくる。
ロングコートチワワと暮らす毎日には、そんなまっすぐな愛情があふれています。
その一方で、ご家族以外の人や犬、聞きなれない物音には、勇敢に声を張り上げることがあります。
来客があったときや散歩ですれ違った犬に向かって、小さな体を精いっぱい張って立ち向かう姿を見せることも。
ときには些細な物音に体をぶるぶるとふるわせることもありますが、これは「ただ怖くて仕方がない」という素直な気持ちの表れです。
こうした反応は、気難しさでも性格の悪さでもありません。
大好きなご家族と、それ以外をはっきり分けて、大切なものを懸命に守ろうとしているだけです。
体重がわずか2kg前後のロングコートチワワにとって、自分よりもはるかに大きな外の世界は脅威に満ちています。
上から急に手を伸ばされるだけでも、私たちが想像する以上に大きな刺激です。
小さな体で強くなろうとする健気さこそ、たくさんのご家族がこの犬種に惹かれる理由です。
二面性の理由を知っておくと、暮らしのなかでの迷いがぐっと減ります。
| 見せる顔 | どんな場面 |
|---|---|
| 甘えん坊 | ご家族といるとき |
| 勇敢・警戒 | 来客や聞きなれない物音 |
| 臆病・ふるえ | 初めての場所や刺激 |
世界最小サイズと体の特徴
ロングコートチワワの警戒心が強くなりやすいいちばんの理由は、その圧倒的な体の小ささにあります。
ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種標準では、標準体重が1.5〜3.0kg、理想体重は1.5〜2.5kgで、体高も20cm前後にとどまる世界最小クラスの犬種です。
平均的な寿命は12〜15歳とされていて、小型犬のなかでも長い時間を一緒に過ごせる犬種でもあります。
体重がわずか2kg前後ということは、人が歩く足音やふいに響く生活音が、私たちの想像をはるかに超える刺激として体に響くということです。
ご家族が良かれと思って急に抱き上げる動作でさえ、ロングコートチワワにとっては驚きの一瞬かもしれません。
さらに、体が小さいぶん体表面積の割合が大きく、体温の調節がとても苦手です。
寒さにも暑さにも弱いため、心地よく過ごせる環境を整えてあげることが毎日のケアの基本です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 標準体重 | 1.5〜3.0kg |
| 理想体重 | 1.5〜2.5kg |
| 体高 | 20cm前後 |
| 寿命の目安 | 12〜15歳 |
| 気温への強さ | 寒暑ともに弱い |
名前の由来と歴史をたどる
ロングコートチワワがご家族にとびきりの愛情を注ぐ背景には、とても長い人との暮らしの歴史があります。
もっとも有力な起源は、9世紀ごろの古代メキシコ・トルテカ文明にさかのぼります。
当時、先住民のそばで暮らしていた「テチチ」という小型犬が祖先だと考えられていて、宗教的な儀式で神聖な役割を担うなど、人の心のよりどころとして大切にされていました。
その後、約300年にわたって歴史の表舞台から姿を消していましたが、1850年代にメキシコのチワワ州で似た特徴を持つ小型犬が再発見され、その州の名前をとって「チワワ」と名づけられました。
アメリカへ渡ったのち、パピヨンやポメラニアンといった長毛の犬種との交配を経て、ふんわりとした被毛を持つ「ロングコート」が誕生したとされています。
日本へは1970年ごろに輸入され、今も変わらず多くのご家庭で愛されています。
| 時代 | できごと |
|---|---|
| 古代メキシコ | 祖先犬テチチ |
| 1850年代 | チワワ州で再発見・命名 |
| アメリカ | 小型化と長毛化 |
| 1970年ごろ | 日本への輸入・普及 |
これほど長い歴史のなかで、つねに人のそばで生きてきたチワワ。
家族との絆を何よりも大切にする愛情深い性格も歴史と共に育まれてきたのでしょうね。
ロングコートチワワとスムースの性格の違い

ロングコートとスムースコート、見た目はまったく違いますが、性格はどうでしょう。
答えを先にお伝えすると、性格を左右するのは被毛ではなく、一頭一頭の個性と育つ環境です。
被毛の長さと性格の傾向
ふわふわだから甘えん坊で穏やか、短毛だと活発で気が強い。
そんなイメージ、なんとなく耳にしたことがあるかもしれませんね。
でも、被毛の長さで性格が決まることはありません。
ロングでもスムースでも、性格は本当に一頭ずつ違います。
たしかにロングコートは、パピヨンやポメラニアンの血を引いた歴史から、ちょっぴりのんびり屋さんが多いと言われることもあります。
とはいえ、これはあくまで「そういう傾向もある」という程度のお話。
ふわふわの見た目からは想像できないほど元気に走り回る子もいれば、キリッとしたスムースなのに、とびきりのんびり屋さんもいます。
「ロングだからおっとりしているはず」と思ってお迎えすると、あまりの元気さに驚くかもしれません。
性格をつくるのは、被毛ではなく、生まれ持った個性と、これからの毎日の過ごし方です。
だからこそ、見た目のイメージはいったん脇に置いて、目の前の一頭がどんな表情を見せてくれるか、そっと見つめてあげてください。
そこから見えてくるのは、その犬だけの愛らしさです。
| 観点 | ロング | スムース |
|---|---|---|
| 性格の傾向 | 個体差が大きい | 個体差が大きい |
| 外見の印象 | 優雅でおだやか | 活発で機敏 |
| 犬種の気質 | 共通して持つ | 共通して持つ |
抜け毛と被毛構造の違い
「毛が長いぶん、抜け毛も多いのかな」と心配される方もいますが、そうとは限りません。
抜け毛の量を左右するのは、毛の長さではなく、被毛が二層か一層かという構造の違いです。
二層のダブルコートは、皮膚を守る上毛と、体温を保つ柔らかい下毛でできています。
春と秋の換毛期には下毛がごっそり抜けるので、お掃除の出番がぐっと増えます。
一層のシングルコートは上毛だけなので、一年を通して抜け毛はおだやかです。
日本で暮らすチワワは、ロング・スムースを問わず、ダブルコートの子が多いと言われています。
同じロングコートでも、この構造によって抜け毛の量はずいぶん変わります。
タイプが分かれば、お手入れのコツもつかみやすくなり、毎日のブラッシングがもっと楽しいひとときに変わります。
| 構造 | 特徴 | 抜け毛 |
|---|---|---|
| ダブルコート | 二層で保温 | 換毛期に多い |
| シングルコート | 一層の被毛 | 年間で少なめ |
| チワワ全体 | 両方が混在 | 個体差が大きい |
見分け方のポイント
子犬を前にして、「ロングかな、それともスムースかな」と迷うことはありませんか。
見分けるいちばんのポイントは、「飾り毛」があるかどうかです。
ロングコートは、耳のふちにフリンジのような毛、首まわりにえり巻きのような毛、しっぽに房のような長い毛をまとっています。
スムースは、これらの場所もつるんとなめらかな短毛です。
とはいえ、生まれて数か月の子犬のうちは、まだ大人の毛が生えそろっていません。
ひと目では見分けにくいことも多いので、親犬の毛質がひとつの手がかりです。
日ごとに飾り毛がふさふさと伸びて、立派なロングコートへ育っていく姿は、お迎えしたご家族だけの楽しみです。
ロングでもスムースでも、あふれる愛情深さは同じです。
毛が伸びていく変化を、どうか楽しみに見守ってあげましょう。
| 部位 | ロング | スムース |
|---|---|---|
| 耳のふち | 飾り毛あり | 短くなめらか |
| しっぽ | 房状の長毛 | なめらかな短毛 |
| 首まわり | 長めの被毛 | 首に沿う短毛 |
ロングコートチワワの毛色の種類と性格の関係

ロングコートチワワは、犬種のなかでも毛色のバリエーションがとても豊かです。
「クリームは甘えん坊」「黒は気が強い」なんて話を聞いたことがあるかもしれませんね。
でも、毛色で性格が決まることはありません。
毛色で性格は決まるの?
「この色だと穏やかかな」「あの色は活発そう」。
毛色で性格を予測したくなる気持ち、とても自然だと思います。
でも、毛色と性格を結びつける科学的な根拠はありません。
被毛の色は、あくまで色素の遺伝によって表れる見た目の個性です。
脳のはたらきや気質の形成とは、直接つながっていないとされています。
同じブラックタンとして生まれた兄弟でも、片方は誰にでもすり寄っていく好奇心旺盛な子、もう片方はとても慎重で警戒心が強い子ということは、日常的に見られます。
性格を育てるのは、生まれ持った個性と、その後の社会化や日々の関わり方です。
毛色よりも大切なのは、ショップで親犬がどんなふうに過ごしているかをじっくり見ること。
子犬が音や人の動きにどう反応するかを観察することが、ずっと確かな判断の手がかりです。
目の前の一頭が見せてくれる表情を、大切にしてあげてください。
| よくある説 | 実際のところ |
|---|---|
| 黒は活発 | 根拠なし |
| 白は繊細 | 個体差が大きい |
| クリームは甘えん坊 | 環境で育つ |
人気の毛色5種の特徴
チワワの毛色は、単色の「ソリッド」、2色の「バイカラー」、3色の「トライカラー」の3種類に大きく分けられます。
なかでも人気の高い5色を、ざっくりご紹介します。
ブラックタンは、黒地に眉や頬、足先に黄褐色の模様が入る毛色です。
表情がとても豊かに見えることから、根強い人気を誇っています。
ブラック&ホワイトは、はっきりとした2色のコントラストが印象的。
黒と白の割合は一頭ごとにまったく違います。
クリームは淡くやさしい色合いで、全体的に色素が薄い傾向があります。
レッドは赤茶色の濃い毛色ですが、成長するにつれて少しずつ退色し、やわらかい色合いへと変わっていきます。
ホワイトはチワワのなかでも珍しい単色で、白い被毛ゆえに涙やけの赤茶色が目立ちやすい特徴があります。
成長とともに色合いが変わっていくのも、一頭一頭だけの個性のひとつです。
| 毛色 | 特徴 | 変化 |
|---|---|---|
| ブラックタン | 黒地に茶の斑 | 模様が個性的 |
| ブラック&ホワイト | はっきり二色 | 割合は様々 |
| クリーム | 淡くやさしい | 退色の傾向 |
| レッド | 濃い赤茶色 | 薄くなる傾向 |
| ホワイト | 純白の被毛 | 涙やけ目立つ |
毛色選びで気をつけたい点
多彩な毛色を持つチワワだからこそ、ブルーマールなどの「大理石のようなまだら模様(マールカラー)」に心を惹かれることもあるかもしれません。
でも、少しだけ立ち止まって知っておいていただきたいことがあります。
マールカラーは、JKC(ジャパンケネルクラブ)に公式な毛色として認められていません。
マール遺伝子を持つ犬どうしを交配させると、視覚や聴覚に重大な障害を持った子犬が生まれる可能性がとても高いためです。
珍しい外見に惹かれる気持ちを否定するつもりはありません。
でも、見た目の珍しさよりも、心身ともに健やかに生まれ育ってきた子を選ぶことが、長い目で見たときの安心な暮らしの土台です。
信頼できるショップで、子犬の健康状態をていねいに教えてもらいながらお迎えしてください。
| 気をつけたい点 | 理由 |
|---|---|
| マール系の毛色 | 健康への配慮で非公認 |
| 規格外の極小サイズ | 体への負担 |
| レアカラー全般 | 無理な繁殖を避ける |
ロングコートチワワのオスとメスの性格の違い

オスとメスで、性格は違うのかな。
お迎えを考えるとき、気になる方も多いかもしれません。
生物学的な性別によって、行動に「傾向」として表れる部分はあります。
ただ、最終的な性格は一頭ずつ違うので、あくまで参考のひとつとして読んでみてください。
オスの性格と接し方の傾向
オスのロングコートチワワは、感情表現がとにかくストレートです。
「遊んでほしい」「こっちを見て」という気持ちを全身で伝えてくれて、どこへ行くにもパタパタとついてきます。
帰宅したときに全身でおかえりをしてくれる瞬間は、何にも代えがたいうれしさがあります。
感情をまっすぐ届けてくれるぶん、一緒にいる時間がとても賑やかで明るいものです。
その一方で、縄張り意識が表に出やすい面もあります。
知らない人や犬に向かって吠えたり、室内のあちこちでマーキングをしたりすることが目立つ場合もあります。
食欲が旺盛で遊び好きなぶん、体重が増えやすい傾向もあるので、食事量と運動のバランスをこまめに見てあげると安心です。
おやつのあげすぎにも注意しながら、適正な体重をキープしてあげましょう。
裏表のない素直さは、一緒に暮らす毎日をとびきり明るくしてくれます。
| 特徴 | 傾向 |
|---|---|
| 愛情表現 | ストレート |
| 縄張り意識 | やや強め |
| 遊び心 | 豊かで活発 |
| 体重管理 | 増えやすい |
メスの性格と接し方の傾向
メスのロングコートチワワは、精神的な成熟が早めで、自立心が育ちやすい傾向があります。
四六時中べったりというよりは、「甘えたいときだけ、そっと膝に乗ってくる」という距離感を好む子が多いようです。
自分で選んで寄ってきてくれる瞬間は、格別の愛おしさがあります。
チワワ特有の警戒心の強さは、メスでも同じようにあります。
また、避妊手術を受ける前は、発情期のホルモン変動で気分にムラが出ることもあります。
「メスだから必ずおとなしい」とは限らない点は、知っておくと焦らずにすみます。
おだやかな自立心は、ご家族がそれぞれの時間を大切にするご家庭で、自然なパートナーシップを育てやすいという魅力があります。
愛犬のペースを尊重しながら接してあげることが、おだやかな毎日の鍵です。
| 特徴 | 傾向 |
|---|---|
| 自立心 | 成熟が早め |
| 距離感 | マイペース |
| 警戒心 | しっかり持つ |
| 気分の波 | 周期で変動も |
迎える前に知っておきたい点
どちらが合うかは、「生活スタイルとの相性」で考えるのがいちばんです。
たっぷりスキンシップをとれる環境ならオスの傾向が合いやすく、留守番の時間が多めならメスの傾向が合いやすいことが多いです。
去勢・避妊手術によって、マーキングや発情期のストレスが落ち着くことがあります。
ただ、性格そのものがまるごと変わるわけではありません。
根本的な気質はそのままに、感情の起伏が少しおだやかになるイメージです。
手術の時期や必要性は、かかりつけの獣医師とよく相談しながら決めてあげてください。
オスでもメスでも、ご家族を思う愛情の深さに変わりはありません。
どちらを選んでも、一緒に過ごす時間の豊かさは同じです。
ライフスタイルに合う一頭を、じっくり選んであげてください。
| 暮らし方 | 合いやすい傾向 |
|---|---|
| べたべた甘えたい | オス寄り |
| 適度な距離を保つ | メス寄り |
| 留守番の時間が多め | 自立傾向の一頭 |
ロングコートチワワの困った行動と向き合い方

「突然噛みつくようになった」「もしかして凶暴な性格なのかも」。
そう思って、ひとりで悩んでいませんか。
どうかご自身を責めないでください。
困った行動には必ず理由があります。
その理由が分かると、ぐっと向き合いやすくなります。
吠える・噛むには理由がある
吠える、噛む。
こういった行動の多くは、ご家族をなめているわけでも、性格が悪いわけでもありません。
根っこにあるのは、「恐怖と不安からくる自己防衛」です。
体重わずか2kg前後のロングコートチワワにとって、外の世界はとても大きな刺激に満ちています。
上から急に手が伸びてきたり、知らない人が近づいてきたり、ほかの犬の気配がするだけでも、命の危険を感じるほどの恐怖になりえます。
逃げ場がないと感じたとき、最後の手段として精いっぱいの声で吠え、歯を見せます。
これは動物行動学で「防衛吠え」と呼ばれる反応です。
悪意からではなく、恐怖心の裏返しとして表れています。
「そうせざるを得ない理由があるんだ」と受け止めてあげることが、向き合いの大事な第一歩です。
吠えには「要求」と「警戒」の2種類があり、向き合い方もそれぞれ違います。
| 行動 | 本当の気持ち | まず何を |
|---|---|---|
| 吠える | 怖い・不安 | 原因を知る |
| 噛む | やめての合図 | 無理強いしない |
| 震える | 極度の緊張 | 安心な場所へ |
要求吠えとの向き合い方
「抱っこして」「おやつが欲しい」と吠え続ける要求吠えに対して、根負けして応じたり、逆に大声で叱ったりするのは避けましょう。
とても賢いチワワは、どちらの反応であっても「吠えたら通じた」と学んでしまいます。
吠えている間は一切反応せず、静かになった瞬間を見逃さずに褒めて応える。
このON/OFFのメリハリをご家族全員でそろえることが、改善の鍵です。
体罰や大声は恐怖心をあおるだけです。
淡々と、でも見放さず、静かな瞬間をそっと待ってあげましょう。
| 場面 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 吠えている時 | 一切反応しない |
| 静かになった時 | 褒めて応える |
| 家族間の対応 | ルールをそろえる |
警戒吠え・噛みへの対応
インターホンや来客、散歩中のほかの犬への警戒吠えや噛みつきには、まず「吠えてしまう場面そのものを減らす」環境づくりを先に行います。
外の気配が気になるなら窓に目隠しシートを貼る。
来客時は無理に会わせず、落ち着ける別室で休ませる。
そのうえで、苦手なものがまだ遠くにある段階でおいしいご褒美を与えます。
「嫌なものが現れると、大好きなご褒美がもらえる」という経験を少しずつ積み重ねて、恐怖の記憶を安心へと書き換えていくイメージです。
押さえつけて慣れさせようとするのは逆効果です。
焦らず、少しずつでいいです。
| 苦手なもの | やさしい工夫 |
|---|---|
| 玄関の来客 | 別室で安心確保 |
| 物音・外の刺激 | 視界の目隠し |
| ほかの犬の接近 | 距離を十分とる |
凶暴に見えるのはなぜ?
恐怖が根っこにあるなら、なぜ「凶暴」と見えるほどエスカレートしてしまうのでしょうか。
その恐怖反応を、私たちの「良かれと思った接し方」が強めてしまっていることが多くあります。
これは「小型犬シンドローム」とも呼ばれます。
吠えているのを抱き上げてなだめると、犬は「威嚇して正解だった」と学びます。
吠えた結果として相手が立ち去ると、「自分が追い払えた」という成功体験として記憶されます。
こうして反応はどんどん早く、激しくなっていきます。
ご家族を責めるつもりは全くありません。
知らなかっただけです。
今日から接し方を少しずつ変えていくことで、おだやかに変わっていきます。
凶暴な性格に生まれついた一頭はいません。
| 起きていること | 背景 |
|---|---|
| 激しく吠える | 守ろうと必死 |
| だんだん激しくなる | 成功体験の蓄積 |
| 言うことを聞かない | 接し方のクセ |
やりがちな接し方の注意点
吠えたときに抱き上げてなだめる、噛もうとしたらすぐに手を引く。
どちらも愛情からくる行動ですが、犬には「威嚇が成功した」「噛めば嫌なことが終わる」と伝わってしまいます。
小さくて愛らしいからこそ、ついすべてを許してしまいがちです。
でもそれが、愛犬を不安のループに閉じ込めてしまうことがあります。
「よくあること」として受け止めて、落ち込まずに次の一歩を踏み出しましょう。
| やりがち | 起こりやすいこと |
|---|---|
| 吠えたら抱き上げ | 吠えが強化される |
| 何でも許す | 要求が激化する |
| 怖がると過剰に構う | 不安が継続する |
自立心を育てる接し方
精神的に安定した毎日を過ごしてもらうために大切なのは、チワワを「一頭の自立した犬」として尊重することです。
過剰な抱っこを減らし、自分の足でしっかり地面を歩く時間を増やしてあげましょう。
自分の足で探索することが、犬としての自信を育てます。
室内には「ここに入れば誰にもじゃまされない」という安心できる居場所をつくってあげましょう。
知育おもちゃを活用して「ひとりでも満たされる時間」をつくることで、ご家族への過剰な依存がやわらぎ、自立心がのびのびと育まれます。
今日からできる小さな一歩が、愛犬の心の安定をつくっていきます。
| 習慣 | ねらい |
|---|---|
| 安心できる居場所 | 精神的な落ち着き |
| 遊びと休みのメリハリ | 依存の緩和 |
| 知育おもちゃ活用 | 退屈とストレス防止 |
| 自分の足で歩く時間 | 自信の獲得 |
いつもと様子が違うとき
これまで穏やかだったのに、急に怒りっぽくなった。
体を撫でようとすると唸る。
そういうときは、しつけの問題よりも先に、「体のどこかに痛みや不調があるのかも」と疑ってみてください。
チワワは骨格が華奢で、膝のお皿が外れやすい「膝蓋骨脱臼(パテラ)」などの関節トラブルを抱えやすい犬種です。
口が小さいため歯周病が進みやすく、口もとに痛みがある場合もあります。
犬は痛みを言葉で伝えられないので、「触られそう=痛い」と感じたとき、防衛本能から噛もうとしてしまいます。
「しつけがうまくいかない」と思い詰める前に、まず体の声に耳を傾けてあげてください。
気になる様子が続くときは、早めにかかりつけの動物病院でご相談されることをおすすめします。
| 見られるサイン | 考えられること |
|---|---|
| 触ると嫌がる・唸る | どこかに痛みかも |
| 急に怒りっぽくなる | 体調の変化かも |
| 動きや歩き方が違う | 関節や足の負担かも |
ロングコートチワワと長く幸せに暮らすために

ロングコートチワワの小さな体には、信じられないほど深くあたたかい愛情が宿っています。
ふわふわの毛並みをゆらして駆け寄ってくる姿、安心しきった顔でそっと寄り添って眠る姿。
そんな何気ない瞬間のひとつひとつが、かけがえのない宝物になっていきます。
毛色や性別で性格が決まるわけではありません。
吠える、噛むといった行動にも、必ず理由があります。
その根っこにあるのは、小さな体で懸命に生きる健気さと、大切なものを守ろうとする深い愛情です。
それが分かると、日々の行動の見え方がぐっと変わります。
警戒心の裏側に隠れていた、ロングコートチワワ本来のあたたかさを、いちばん自然な形で受け取ってもらえると、とてもうれしいです。
迷ったり、心配になったりしたとき、どうかひとりで抱え込まないでください。
いつでもわたしたちにお話しください。
ロングコートチワワとの毎日が、あたたかく、おだやかなものでありますように。